研究概要 |
低気温下で樹木挿し穂の基部を加温する処理が発根及びその後の成長におよぼす影響を調査した.低温下で加温されたカロリナポプラ挿し穂は,処理せずに挿し木した対照区に比べて根の発達は促進され,葉の傷害は抑制された.休眠枝に加温処理を低温貯蔵中に施したところ,加温処理によって,加温しない挿し穂または貯蔵しない挿し穂よりも,発根または萌芽がそれぞれ促進された.本技術は,最小限の炭水化物の消費で挿し穂を発根直前の状態にすることができることから,樹木挿し穂の増殖効率を高める方法として有用と考えられる.
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