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2010 年度 実績報告書

衛星データを用いたスケールアップアプローチによる水稲収量予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21380160
研究機関千葉大学

研究代表者

本郷 千春  千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教 (20272354)

研究分担者 吉田 貢士  茨城大学, 農学部, 准教授 (20420226)
キーワード精密農業 / 地域環境保全
研究概要

開発途上国における食糧の安定生産と環境保全のために、灌漑水と土壌肥料に着目した営農指針を提案することを最終ゴールとする。そのために、気象および土壌データからの水稲収量予測モデルの作成、農業水利の実態把握と水資源の定量的影響評価モデルを構築することが本研究の目的である。H22年度は以下の結果が得られた。
(1)西部ジャワ・チアンジュール地区内において、水稲収量、草丈、SPAD値、分光放射データの計測、土壌サンプル採取を2回行った(7月/15地点、3月/48地点)。また、チタルム川流域内において、7月と3月に河川および排水路での採水、生産者への聞き取り調査を実施した。
(2)7月2日および2月20日に観測されたSPOT5衛星データと現地調査データから、各調査地点の水稲収量推定式を求めた。
(3)採水したサンプルの水質分析を行った結果、施肥直後と収穫直後ともにチアンジュール小流域内の上流部での全窒素量が高かった。これは上流部の山すそでは茶のプランテーションが盛んに行われており、このため施肥投入量が多いことが理由と推察された。さらに、水田土壌には収穫期にも係わらず無機態窒素量が多かった。この地域では窒素肥料を250kg投入されていることから、栽培期間中に投入した肥料成分が多く残存していると考えられ、過剰施肥の傾向が分析結果から読み取れた。
現地調査データ、DEMデータ、土地利用データを用いて完全分布型TOPMODELの構築を行った。構築したモデルをチタルム川流域に適用し、計算結果の可視化を行った。その結果、熱帯アジアモンスーン地帯の季節変動の携行を利用可能水資源量の時間変化から把握することが出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Spectral Characteristics and Mapping of Rice Plants UsingMulti-Temporal Landsat Data2011

    • 著者名/発表者名
      I Wayan Nuarsa, FumihikoNishio, Chiharu Hongo
    • 雑誌名

      Journal of Agricultural Science

      巻: Vol.3(No.1) ページ: 54-67

    • 査読あり
  • [学会発表] Evaluation of Water Resources in Citarum River Basin, Indonesia2011

    • 著者名/発表者名
      Hariya Ryunosuke, Koshi Yoshida, Tasuku Kato, Hisao Kuroda, Chiharu Hongo
    • 学会等名
      The 6th International Student Conference at Ibaraki University
    • 発表場所
      茨城
    • 年月日
      2011-11-13
  • [学会発表] インドネシアにおける水稲生産性と生産要因に関する解析2010

    • 著者名/発表者名
      粕谷真史・本郷千春
    • 学会等名
      日本リモートセンシング学会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2010-11-09

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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