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2013 年度 実績報告書

鳥インフルエンザ制御を目指した新規ワクチン戦略基盤

研究課題

研究課題/領域番号 21380187
研究機関東京大学

研究代表者

堀本 泰介  東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00222282)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワードインフルエンザ / ワクチン
研究概要

H5N1亜型を代表とする鳥インフルエンザウイルスに起因する新たなインフルエンザパンデミックの発生が危惧される。今後予想される抗ウイルス薬耐性ウイルスの出現と拡がりは、予防ワクチンの重要性を強調するものの、不活化ワクチンの有効性に対する不安や、
生ワクチンの安全性、使用時期の制限から、鳥インフルエンザの制御を目指した、より効果的で安全なワクチン戦略が早急に求められている。本研究では、新しい戦略として非増殖型半生ワクチンの構築を目的とする。このワクチンウイルスは細胞に感染し、防御免疫
抗原を感染細胞上に発現するが、感染性ウイルス粒子は産生されない。したがって、安全性は極めて高く、一方、不活化ワクチンを凌ぐ防御効果が期待できる。得られる成果は、インフルエンザワクチン戦略のブレークスルーに発展する可能性がある。
本年度は、改変型HAをもつ非増殖型ウイルスを作製し、そのワクチン効果を検証した。ウイルスの感染性に必須であるHAの膜融合ペプチド領域を欠損させた改変型HA遺伝子を構築し、リバースジェネティクス法によりそれをもつウイルスをレスキューした。このウイルスは正常なHAをもたないため非増殖性であるが、他の遺伝子分節は正常であるため、細胞に感染して防御抗原を発現する。このウイルスをHA恒常発現細胞を用いて増幅した後、そのワクチン効果をマウスモデルにて調べたところ、複数回の経鼻接種により、攻撃試験のマウスに対するワクチン効果が認められた。これらの成績は、このタイプの非増殖型ウイルスがインフルエンザワクチンのオプションとして応用可能であることを示している。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Serological evidence of infection of dogs with human influenza viruses in Japan.2014

    • 著者名/発表者名
      Horimoto T, et al.
    • 雑誌名

      Vet Rec

      巻: 174 ページ: 96

    • DOI

      10.1136/vr.101929

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Physical interaction between bovine viral diarrhea virus nonstructural protein 4A and adenosine deaminase acting on RNA (ADAR)2014

    • 著者名/発表者名
      Mohamed YM, Horimoto T, et al.
    • 雑誌名

      Arch Virol

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A cell-based high-throughput screening system for influenza A viral RNA transcription/replication inhibitors.2013

    • 著者名/発表者名
      Ozawa M, Horimoto T, et al.
    • 雑誌名

      Sci Rep

      巻: 3 ページ: 1106

    • DOI

      10.1038/srep01106

    • 査読あり
  • [学会発表] 野生イノシシにおけるA型インフルエンザウイルス感染

    • 著者名/発表者名
      前田健、堀本泰介ら
    • 学会等名
      第156回日本獣医学会
    • 発表場所
      岐阜大学(岐阜)
  • [学会発表] A型インフルエンザウイルス(H1N1)のHA遺伝子非コード領域の機能解析

    • 著者名/発表者名
      光井英晃、堀本泰介ら
    • 学会等名
      第156回日本獣医学会
    • 発表場所
      岐阜大学(岐阜)
  • [学会発表] A型インフルエンザウイルスのHA遺伝子非コード領域の機能解析

    • 著者名/発表者名
      光井英晃、堀本泰介ら
    • 学会等名
      第61回日本ウイルス学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(神戸)

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公開日: 2015-05-28  

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