研究課題
基盤研究(B)
静電的相互作用を基盤とした自己組織化ナノデバイスの開発を行った。遺伝子をモデル薬物として、カチオン性高分子やアニオン性化合物の混合比率や調製手順を変えることで安定なナノデバイスを調製できた。健康食品や医薬品に用いられているγ-polyglutamic acid、N-lauroylsarcosine、グリチルリチンなどをアニオン性化合物として組み込んだナノデバイスは、細胞毒性や血液毒性を示さず、高い細胞内取り込みを達成できた。これらのナノデバイスをマウスに投与した結果、成分の違いにより各々脾臓、肺臓、肝臓等に選択的遺伝子発現を示した。さらに、ナノデバイスの大量生産が可能で凍結乾燥できることを確かめた。以上、本研究では安全な新規素材を用い、核酸医薬品を含めた高分子医薬品等を細胞内へ安全に効率よく導入できるナノデバイスを開発し、治療目的別の製剤を整理するとともに、対応する製剤技術を明らかにした。
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