研究課題
マウスまたはヒトエピグリカニンMUC21を強制発現させた細胞の生物学的及び免疫学的な挙動を解析し、グリコフォームの影響を精査した。マウスMuc21を発現した細胞は、培養容器や細胞外マトリックス分子に対する接着性が低く、Muc21 が細胞表面のインテグリンの機能を低下させたことが示唆された。トランスフェクタントは細胞傷害性に対する感受性が低く、このムチンを発現する細胞が免疫監視を逃れる機構を説明できた。アポトーシスを引き起こす刺激に対する耐性はヒトMUC21のトランスフェクタントでもみられた。この性質はO結合型糖鎖を伸長出来ない細胞株では見られず、ムチンのグリコフォームが重要であることが判明した。また、ムチンの細胞質ドメインと細胞外ドメインの双方が重要であることが判明した。このアポトーシス耐性が、MUC21を発現するがん細胞の悪性度がより高いことの原因と考えられた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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