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2011 年度 実績報告書

RICS/PX-RICSによる活動依存的スパイン形態変化の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 21390075
研究機関東京大学

研究代表者

秋山 徹  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)

研究分担者 中村 勉  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (30302798)
キーワードシグナル伝達 / 脳・神経 / スパイン / RICS/PX-RICS / NMDA受容体 / CaMKII / 14-3-3 / GABARAP
研究概要

PX-RICSによるスパイン形態の制御機構に関して解析を行った。
PX-RICS依存的輸送系の構成因子の樹状突起およびスパインにおける局在を、免疫蛍光染色により解析した。その結果、cargoであるN-cadherinおよびβ-catenin、リンカーである14-3-3ζ/OおよびGABARAP、モータータンパクdynein/dynactinのいずれもが、spineapparatus(樹状突起に広く分布する小胞体・ゴルジ体様の膜構造)に局在することを見出した。したがって、PX-RICS依存的輸送系が、樹状突起およびスパインにおいても機能している可能性が強く示唆された。
NMDAの短時間刺激によるLTD誘導系(chemo-LTD)において、CaMKIIおよびGABARAP依存的に、GABAA受容体g2サブユニットの表面発現が増大することが分かっている。この系で、PX-RICSがCaMKIIによりリン酸化されて14-3-3ζ/Oとの結合が誘導され、GABARAPと協調的にg2サブユニットの表面発現に関与することを見出した。したがって、PX-RICS依存的輸送系が、樹状突起においてg2サブユニットの輸送を介してLTDの誘導に携わる可能性が強く示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Identification of a link between Wnt/β-catenin signalling and the cell fusion pathway2011

    • 著者名/発表者名
      Matsuura K, Jigami T, Taniue K, Morishita Y, Adachi S, Senda T, Nonaka A, Aburatani H, Nakamura T, Akiyama T
    • 雑誌名

      Nature Commun

      巻: 2 ページ: 548

    • DOI

      DOI:10.1038/ncomms1551

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A member of the ETS family, EHF, and the ATPase RUVBL1 inhibit p53-mediated apoptosis2011

    • 著者名/発表者名
      Taniue K, Oda T, Hayashi T, Okuno M, Akiyama T
    • 雑誌名

      EMBO Rep

      巻: 12 ページ: 682-689

    • DOI

      DOI:10.1038/embor.2011.81

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Crystal structures of the armadillo repeat domain of adenomatous polyposis coli and its complex with the tyrosine-rich domain of Sam682011

    • 著者名/発表者名
      Morishita EC, et al.
    • 雑誌名

      Structure

      巻: 19 ページ: 1496-1508

    • DOI

      DOI:10.1016/j.str.2011.07.013

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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