研究課題
昨年度までの成果を踏まえつつ、免疫反応、特に抗原刺激を受けた後のリンパ球の最終分化および自己反応性 の抑制に関連する現象すなわち、クラス変換、高親和性抗体産生細胞の選択、液性免疫記憶の獲得、自己抗体産 生・自己攻撃性の抑制などを誘導できる微小環境の再現に努めた。具体的には、これまでに検討・確立した方法を拡張し、微小環境の3次元的あるいは経時的な再構築・再現を試みた。 この結果を随時利用しつつ、リンパ球の側における転写ネットワーク制御について解析を進め、Id2, 3、Runx2, 3、SIP、CEBP など免疫反応の制御への関与が予想されている転写因子をはじめとする各種遺伝子の破壊マウスの B リンパ球を上記微小環境再現系における共培養や RAG2 遺伝子破壊マウスへの移植によ って反応を評価し、それぞれの反応に関与する因子の同定を試みた。さらに、同定された因子に対して、これに結合し、これを制御する可能性のある因子検索した。候補遺伝子に ついて、各種遺伝子破壊マウスの B リンパ球での遺伝子発現の DNA chip を用いた網羅的検討になどよって、遺 伝子破壊によって生ずる発現の差と個々の免疫反応、機能の差を関連づけにより関与する因子の 確定を試みた。再現された免疫反応の微小環境を、そこから抽出された分子信号 (ligand結合、液性因子) による 刺激によって代替し、上記で確定された転写ネットワークをそれぞれの免疫反応に対し特異的に誘導できるか否かについて検討した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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