研究課題/領域番号 |
21390081
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
浦野 健 島根大学, 医学部, 教授 (70293701)
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研究分担者 |
坂下 暁介 島根大学, 医学部, 助教 (00397457)
伴 玲子 島根大学, 医学部, 助教 (40509105)
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キーワード | ヒストン / 翻訳後修飾 / アルギニン残基 / メチル化 / 分裂期キナーゼ |
研究概要 |
本研究の目的は、申請者が新たに見出したヒストンキナーゼAurora-Bとアルギニン残基メチル化酵素PRMT5との相互作用を新しい切り口として、ヒストンアルギニン残基のメチル化修飾という古くから知られている現象の制御機構を解明することである.アルギニン残基のメチル化転移酵素という分子レベルでの制御機構という新しい視点から、またアルギニン残基のメチル化されたピストンがどのようなDNA配列と結合し、どのような実働分子を標的領域に呼び込み、アルギニン残基のメチル化がリン酸化、アセチル化およびリジン残基のメチル化など他のピストン翻訳後修飾とどのように相互作用し、そしてどのように遺伝情報を制御するのか、その全貌を明らかにする。平成22年度は、1)前年度に作成したH3-R8およびH4-R3のジメチル化を認識するモノクローナル抗体および市販のH3-R2のジメチル化を認識するポリクローナル抗体の特異性をヒストンペプチドアレイを用いて検討した。2)市販のH3-R2のジメチル化を認識するポリクローナル抗体は、H3-R2のジメチル化も認識するが、ピストン以外の他のRG配列のRのメチル化も認識した。3)PRMT1~7を細胞内で過剰発現させたところ、PRMT6のみがH3-R2およびH3-R8をジメチル化した。さらに、4)大腸菌で発現精製したPRMT6は、試験管内でH3-R2、H3-R8およびH4-R3をジメチル化することを確認した。年次計画に沿って、順調に計画は進行している。
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