研究課題
本研究は、アクチン調節蛋白質Fhod1(Fhos1)およびFhod3(Fhos2)の生理機能を明らかにし、その制御機構を明らかしようするものである。Fhod3(Fhos2)は心筋に高発現しているが、私達はラット新生仔初代心筋培養細胞を用いて、ectopicに発現させたGFPタグ付きFhod3の蛍光顕微鏡による検出、および私達が作製した抗Fhod3抗体による内在性,Fhod3の蛍光顕微鏡による検出を行い、「Fhod3がサルコメアの中央部のアクチン線維に特異的に局在すること」を示していたが、同様の局在が実際の心筋組織においても認められるかどうかについては不明であった。この点を明らかにするために、マウス心筋組織における抗Fhod3抗体による検出について、光学顕微鏡および電子顕微鏡を用いた条件検討を詳細に行い、条件の至適化にほぼ成功している。また、Fhod3ノックアウトマウス(conventional knockout mouseとflox mouse)の作成を行っている。とくに前者(conventional knockout mouse)については、相同組替体ES細胞を胚に注入して得られたキメラマウスからF1世代のヘテ欠失マウスを作製し、さらにこれらの兄妹交配によりホモ欠失マウスを得てその表現型解析を進めている。一方で、Fhod1ノックアウトマウス(conventional knockout mouse)の作成も行っており、すでに相同組替体ES細胞を胚に注入して得られたキメラマウスから、F1世代のヘテ欠失マウスを得ている。
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