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2009 年度 実績報告書

補体レクチン経路は第二経路の活性化に関与する

研究課題

研究課題/領域番号 21390086
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

藤田 禎三  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20134223)

研究分担者 岩城 大輔  公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助教 (10315492)
キーワード自然免疫 / 補体 / レクチン経路 / 第2経路 / MASP / 凝固系
研究概要

本研究は、補体レクチン経路の活性化機構と第2経路の関連を明らかにすることを目的として、当研究室で確立されたレクチン経路欠損マウスなどを用いて、レクチン経路活性化の分子基盤の解明を目指すものである。
本年度は、その機能が不確定なMASP-1に関して、第2経路のD因子の活性化に必須の因子であることを、MASP欠損マウスを用いて明らかにした。このことは、補体レクチン経路と第2経路が密接に関連し、MASP-1が補体系の中で重要な役割を果たしていることを示した。このデータは,国際学会に発表するとともに、論文をして公表した(J Exp Med. 207 (1) : 29-37, 2010)。
次に,その活性化の機構が不明であるMASP-3に関しても、MBLがぶどう球菌を認識すると活性化が起こることが判明した(投稿準備中)。また、MASP-3に関しても、MASP-1と同様に、第2経路のD因子の活性化に関与していることが明になった。
さらに、本年度は,補体レクチン経路と凝固系とのクロストークについて研究を行い、凝固が補体レクチン経路の活性を増強しているという結果が得られた(。無脊椎動物における生体防御が、凝固系と関連していることを考慮に入れると、補体レクチン経路は、凝固系とともに自然免疫の中心として機能してきたと思われる。このデータは,国際学会に発表するとともに、論文をして公表した(J Innate Immun. 2 : 33-42, 2010)。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Essential role of mannose-binding lectin-associated serine protease-1 in activation of the complement factor D.2010

    • 著者名/発表者名
      Takahashi M
    • 雑誌名

      J Exp Med. 207(1)

      ページ: 29-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Interaction of ficolin and mannose-binding lectin with fibrinogen/fibrin augment the lectin complement pathway.2010

    • 著者名/発表者名
      Endo, Y.
    • 雑誌名

      J Innate Immun 2

      ページ: 33-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enhanced humoral immune responses against T-independent antigens in Fc alpha/muR-deficient mice.2009

    • 著者名/発表者名
      Honda S
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci USA. 106(27)

      ページ: 11230-11235

    • 査読あり
  • [学会発表] Contributions of MASP-1 and MASP-3 to fat metabolism by activation of complement factor D.2009

    • 著者名/発表者名
      藤田禎三
    • 学会等名
      第12回 ヒト疾患における補体の役割に関するヨーロッパ会議
    • 発表場所
      ブタベスト
    • 年月日
      2009-09-07
  • [学会発表] Collaboration of the lectin complement pathway with the coagulation system.2009

    • 著者名/発表者名
      藤田禎三
    • 学会等名
      第11回 国際比較免疫学会
    • 発表場所
      プラハ
    • 年月日
      2009-06-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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