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2011 年度 実績報告書

好塩基球のサイトカイン産生を制御する新規シグナル伝達制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 21390149
研究機関信州大学

研究代表者

瀧 伸介  信州大学, 医学部, 教授 (50262027)

キーワードアレルギー
研究概要

本研究では、IL-3によって刺激した活性化好塩基球とは対照的にIL-3非存在下で同時間培養(starvation)した”starved”好塩基球はFcεRI架橋に対するIL-4産生応答を示さず、好塩基球はFcεRI架橋に応答するためには活性化状態になければならない、という現象の分子機構を、抗アポトーシス因子Bcl-XLをレトロウイルスベクターを用いて導入した好塩基球ならびに新規に導入したヒトbcl2トランスジェニックマウス由来好塩基球を用いて解析を行い、IL-3除去によるアポトーシスは応答性には無関係であること、ミクロアレイ解析によって明らかにしたstarvationによって低下する遺伝子のうち転写因子Bcl6がFcεRI応答性を負に制御している可能性を見いだした。一方、好塩基球のIL-4産生を誘導することが知られているプロテアーゼアレルゲン、パパインに対するセンサーのシグナル伝達についても検討を行った。パパイン刺激にもFcRγ分子が必要であるが、FcεRI応答と同様にパパインに対する応答も”starved”好塩基球では見られないことが明らかとなった。一方で、活性化状態にある好塩基球は、休止期好塩基球の示すIL-3応答性を失うが、抑制性細胞表面分子PIR-Bを欠損する好塩基球ではこの喪失が見られない。PIR-Bとアダプター分子FcRgを同時に欠損する好塩基球ではIL-3応答が消失するため、PIR-Bが制御するシグナル伝達経路はIL-3受容体ーFcRg経路そのものであること、にもかかわらずやはりFcRgをシグナル伝達に用いるIgEに対する応答はPIR-B欠損によって影響されないことから、IL-3受容体下流のFcRg経由シグナルに特異的な制御機構が存在することが示唆される。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] IRF-2 regulates B cell proliferation and antibody production through distinct mechanisms.2012

    • 著者名/発表者名
      Minamoto Kほか
    • 雑誌名

      Int Immunol.

      巻: 24 ページ: 573-581

    • DOI

      10.1093/intimm/dxs060

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Differential requirements for IFN regulatory factor-2 in generation of CD1d-independent T cells bearing NK cell receptors.2012

    • 著者名/発表者名
      Notake Tほか
    • 雑誌名

      J. Immunol.

      巻: 188 ページ: 4838-4845

    • DOI

      10.4049/jimmunol.1200210

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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