研究課題
CD11c^+CCR6^<hi>B細胞の役割の検討qPCRによる遺伝子発現量の定量の結果、CD11c+B細胞のLTbの発現は通常のB細胞と同程度であったが、LTaについては通常のB細胞と比較して1/8の発現量しか確認できなかった。また、FACSについてはこの結果を踏まえ行っていない。2009年にM細胞誘導活性が報告されたRANKL-RANKについても、CD11c+B細胞と通常細胞の間で目立った変化は無かったことから、これら以外のシグナル伝達がM細胞分化に影響を与えている可能性が示唆され、さらに詳細な解析を検討中である。FAE特異的miRNAの役割の検討FAEに特異的な発現を示した13個のmiRNAについては、現在マウスの組織からmiRNAの抽出を行い、これらのmiRNAの発現がFAE特異的か否か検討中である。FAE及びM細胞特異的にCreを発現するマウスは現在まで構築されておらず、そのためFAEやM細胞特異的にDicer遺伝子を欠損したマウスは作成できなかった。そこでFAEやM細胞を含む腸管上皮特異的にDicerを欠損する方法を用い、腸管上皮細胞特異的Dicerマウスを作出した。現在は、このマウスの表現型の解析を継続して行っている。M細胞nullマウスの作出・解析GP2の遺伝子座にジフテリア毒素Aフラグメント遺伝子(DT-A)、あるいはジフテリア毒素(DT)の受容体であるHB-EGFをノックインしたマウスは樹立でき、現在M細胞が消失しているか否か検討中である。M細胞特異的なGPIアンカー蛋白質欠失マウスGPIアンカーの生合成に必須の酵素Pig-a floxedマウスをM細胞特異的GP2-Cre Tgマウスを交配し、腸管特異的GPIアンカー蛋白質欠失マウスを作出した。本マウスでは、M細胞上のGP2などのGPIアンカータンパク質の発現が消失していることを確認した。
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Nature 462
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http://leib.rcai.riken.jp/riken/index.html