わが国の歯科診療所における歯科医師、患者、歯科衛生士を対象に3者間でのコミュニケーションを評価し、各2当事者間(歯科医師一患者、歯科医師一歯科衛生士、患者一歯科衛生士)のコミュニケーションが患者満足度、医療者の印象、および患者コンプライアンスに及ぼす影響を評価した。2当事者のコミュニケーションは、分担研究者の萩原が提唱している方法である、医療者(歯科医師、粛科衛生士)の患者に対する説明の程度に関し、医療者自信と患者の認識のずれを測定し評価した。その結果、歯科医師一患者コミュニケーション、歯科衛生士一患者コミュニケーションといった、医療者が患者に直接かかわるコミュニケーションとは別に、歯科医師一歯科衛生士問のコミュニケーションが患者満足度に強く影響している可能性が示唆された。
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