• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

予防介入の有無による費用対効果分析および医療費適正化の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 21390170
研究機関保健医療経営大学

研究代表者

堺 孝明  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授 (90389411)

研究分担者 信友 浩一  九州大学, 医学(系)研究科, 名誉教授 (90037424)
宇都 由美子  鹿児島大学, 医歯(薬)学・総合研究科, 准教授 (50223582)
中村 康寛  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授 (90517054)
朔 啓二郎  福岡大学, 医学部・循環器, 教授 (40183371)
萬代 望  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 専任講師 (80516956)
キーワード生涯医療費 / 予防医学 / 医療費適正化 / 費用対効果 / Disease Manaement
研究概要

I.生涯医療費推計のための研究計画・方法
私達は、財団法人九州産業衛生協会、鹿児島大学病院、九州大学病院および福岡大学病院受診者の組合健保におけるデータを使用し、生涯医療費の推計を試みる。推計には、(a)厚生白書推計方式、(b)生存率と受診率を使用する推計法(今野)および(c)データ期間上の生存者と死亡者それぞれについて1人あたり医療費を求め、平均余命の概念から各年齢時点でのその後の医療費支出を推計する3方法を試みた。
(a)厚生白書推計方式
1tを時点tで生存する人口、Etをその医療費とすれば、生涯医療費(LME)は、
LME=ΣT01t Et/1t ただし、10=100,000
1tは時点0で生まれた総人口から、時点tまでに亡くなった人口を引いた値(生存者).従って、生存率(SR)は、SR=1-(1t-1t+1)/10
(b)生存率と受診率を使用する推計法(今野)
生涯医療費【定義】:「平均寿命の下に年度内に、同一保険者に加入続け一生を遂げる代表的加入者を想定し、その個人が生涯に必要とする医療費」
時点tでの生存者を1't、患者数をPt、生存率をStとすれば、生涯医療費(LME')は、
LME'=ΣT0Et Pt St/1't 生存率Stは、St=1't/10ただし、10=100,000
(c)データ期間上の生存者と死亡者それぞれについて1人あたり医療費を求め、平均余命の概念から各年齢時点でのその後の医療費支出を推計する方法
これら3つの推計を試み、より精度の高い結果を求め、そのために必要となるデータを明確にするため、既に行われている3つの厚生白書推計方式の妥当性を測り、新規の推計方法を提示するため、下記の推計を施行中である。
死亡前医療費調整による生涯医療費【定義】:平均余命(et):あるtの生存者がその後に生存した平均予齢(特にe0を平均寿命、1tは時点tで生存する人数とする)平均余命:et=ΣTt 1t/1t平均寿命:e0=ΣT0 10/10
1tは時点0で生まれた総人口から、時点tまでに死亡した人数の総数を引いた生存者に等しい。このとき、時点tに存在する1t人の、時点t以降に平均的にかかる医療費(Ht)は、Ht=ΣTt 1t+1 EAt+1+(1t-1t+1) EDt+1/1t ただし、10=100,000
平均余命医療費(LME**)は、LME**=ΣT0 11 EA1+(10-11) ED1/10 ただし、10=100,000
この時、時点tごとにかかる平均医療費支出(AHt)はAHt=Ht+1-Htとなる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 療養病床の経営・診療費分析を通じて地域医療の方向性を探る事例研究2010

    • 著者名/発表者名
      堺孝明, 丑山優, 萬代望
    • 雑誌名

      保健医療経営大学紀要 2

      ページ: 51-64

  • [学会発表] The LDL to HDL cholesterol ratio as a valuable parameter to evaluate the development of CKD2010

    • 著者名/発表者名
      堺孝明
    • 学会等名
      米国心臓病学会 (American College of Cardiology)
    • 発表場所
      アトランタ(Atlanta, GA USA)
    • 年月日
      2010-03-16

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi