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2012 年度 実績報告書

予防介入の有無による費用対効果分析および医療費適正化の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 21390170
研究機関保健医療経営大学

研究代表者

堺 孝明  保健医療経営大学, 教授 (90389411)

研究分担者 信友 浩一  九州大学, 医学(系)研究科・(研究員), 名誉教授 (90037424)
宇都 由美子  鹿児島大学, 医歯(薬)学・総合研究科, 准教授 (50223582)
朔 啓二郎  福岡大学, 医学部・心臓血管内科, 教授 (40183371)
萬代 望  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 講師 (80516956)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード生涯医療費 / 予防医学 / 医療費適正化 / 費用対効果 / Disease Management
研究概要

I.予防介入の有無による費用対効果分析のための研究計画・方法
健診を受けたことによる医療費増加の検討は、その後の二次検診にて抽出された受診者の疾患毎のマルコフモデルを作成することにより、高血圧関連医療費、糖尿病関連医療費、脂質異常症関連医療費、心筋梗塞関連医療費、脳卒中関連医療費、がん関連医療費を用いて予防介入の有無により医療費・生存年数の差を推定した。
(a)分析モデルの作成:私達は、「疾病管理および予防医学への先行投資による経済効果」における研究において、モラル・ハザードがなく、予防が有効で先行投資に値する予防疾患および医学項目が選択されたことで、その特定の疾患に対して患者教育、モニタリングを強化し、疾患の重症度を抑え総合的に管理することが可能となることを提示した。その研究に基づき、財団法人九州産業衛生協会、鹿児島大学病院、九州大学病院および福岡大学病院受診者の組合健康保険におけるデータ、政府発表の統計資料および過去の文献に基づいてマルコフモデルを作成し、高血圧関連医療費、糖尿病関連医療費、脂質異常症関連医療費、心筋梗塞関連医療費、脳卒中関連医療費、がん関連医療費を用いて予防介入の有無により医療費・生存年数の差を推定し、その差を予防介入による医療経済効果として提示する。年齢階級別に、各疾病の有無、治療の有無、薬剤投与の有無、合併症発症の有無およびそれに伴う治療・介護にいたるまでのマルコフモデルを作成し費用対効果分析を行なった。
(b)費用対効果分析:分析は支払者の立場から行い、費用の範囲は直接医療費および介護費を対象とする。マルコフモデルに基づき、予防・治療の両面において、前年で推計した「死亡前医療費調整による生涯医療費」により、各年代別に対象者一人にかかる平均余命医療費およびこの時点tごとにかかる平均医療費支出を推定した。時点tに存在する1_t人の、時点t以降に平均的にかかる医療費(H_t)H_t=Σ^T_t1_<t+1>E^A_<t+1>+(1t-1t+1)E^D_<t+1>/1_tただし、1_0=100,000平均余命医療費(LME^<〓〓〓>LMELME^<〓〓〓>=Σ^T_01_1E^A_1+(l0-l1)E^D_1/1_0ただし、1_0=100,000この時の、時点tごとにかかる平均医療費支出(AH_t)AH_t=H_<t+1>-H_t,となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The evaluation of newer and conventional lipidemic parameters for the development of CKD-St. Mary's Healthcare Center prospective Open Cohort and retrospective Case Control study2012

    • 著者名/発表者名
      堺孝明
    • 学会等名
      The 80th European Atherosclerosis Society Congress
    • 発表場所
      Milan, Italy
    • 年月日
      2012-05-28

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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