研究課題
平成23年度には以下の研究を実施した.研究計画1:Cys-TTRの臨床的意義に関する検討機能性食品因子(アスタキサンチン、食物繊維など)、運動療法による介入試験を行い、メタボリックシンドロームに対する有効性を評価した。さらにCys-TTRタンパク質ならびにその関連翻訳後修飾タンパク質の未病段階(発症前段階)での定量的測定を行い、疾病予防に有効なバイオマーカーとなりうるかどうかについて評価し、蛋白質の酸化的翻訳後修飾が蛋白質の機能を低下させたり、受容体機能を亢進させたりしながら機能調節を行っていることを解明した.研究計画2:Cys-TTR測定法の確立抗Cys-TTRモノクローナル抗体を用いたELISAシステムの構築は容易であるが、将来的にいくつものバイオマーカーや酸化ストレスマーカーを臨床応用していくことを考慮し、少量の抗体により複数マーカーを同時測定できる必要性を考え、抗体チップによる測定系を試作した.すでにこれまでの基礎研究において、いくつかの抗体チップを検討しているが、ジョイント抗体を利用して、酸化ストレスマーカーに特異的なモノクローナル抗体とともに疾患予防バイオマーカーに特異的なモノクローナル抗体のインプリンティングのための普遍的な技術の確立を行い、抗体チップ作製のための基盤的な技術確立を進めた.測定機器ハードとしては、量子ドット標識ストレプトアビジンを抗体チップ上で化学発光を測定する機器をライトキャプチャー装置を利用して試作を進めた.
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