• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

思春期の抑うつ状態に関する疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 21390208
研究機関大分大学

研究代表者

兼板 佳孝  大分大学, 医学部, 教授 (40366571)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード抑うつ状態 / 中学生 / 高校生 / 睡眠
研究概要

本研究課題は思春期の抑うつ状態の有病率と罹患率を明らかにすると共に、その危険因子を同定することを目的としている。そのために、全国より無作為に抽出した中学校と高等学校の在籍生徒を対象に自記式質問調査票を用いたコホート疫学研究を実施している。中学生と高校生を対象に、ベースライン調査を平成22年度の1年生の時点で実施し、フォローアップ調査を平成24年度の3年生の時点で実施した。
平成24年度は、ベースライン調査に協力の得られた中学校と高等学校にフォローアップ調査の実施を要請した。その結果、中学校7校と高等学校13校の協力が得られた。回収された調査票は4,665人分(中学生974人、高校生3,691人)であった。このうち有効回答数は4,097人(中学生890人、高校生3,207人)であった。平均睡眠時間が6時間に満たない者が、中学3年生の19.3%、高校3年生の30.6%に認められた。平均睡眠時間が6時間に満たない者は、中学3年生も高校3年生も男子より女子に多かった。抑うつ状態に該当する者は、中学3年生男子の21.3%、中学3年女子の32.3%、高校3年男子の29.1%、高校3年女子の46.1%にそれぞれ認められた。抑うつ状態に該当する者は、中学生においても、また高校生においても男子に比べて女子に統計学的に多いことが判明した。抑うつ状態に該当する者は、睡眠時間5時間未満のカテゴリーでは47.3%、5時間以上6時間未満のカテゴリーでは40.3%であり、睡眠時間が短いカテゴリーで、抑うつ状態が多く認められた。
平成25年度には、ベースライン調査からフォローアップ調査までの変化を加味した解析を行って、中学生、高校生の抑うつ状態の罹患率と危険因子について検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ベースライン調査とフォローアップ調査が予定していた時期に実施できており、計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

次年度は、得られたデータについて統計解析を行う予定である。ベースライン調査時とフォローアップ調査を合わせて解析することによって、思春期の抑うつ状態の罹患率と危険因子について検討する予定である。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi