研究概要 |
サイトグロビン(Cytoglobin, Cygb)の生体内機能を明らかにするためCygb欠損マウス(Cygb^<-/->)を作出した。ジエチルニトロサミン25 ppm投与での肝発癌実験で、Cygb^<-/->マウスでは100%で肝腫瘍(肝癌や肝血管腫)生じることを確認した。肝臓にはコラーゲンの沈着が強く生じ、α-fetoprotein, interleukin-1, transforming growth factor-βのmRNA発現が亢進していた。この様な現在までの知見から、Cygb欠損は臓器の酸化ストレス制御を破綻させ、細胞の癌化に寄与し、Cygbが癌抑制遺伝子であることを証明した。
|