研究課題
基盤研究(B)
肝脂肪化によって肝細胞とKupffer細胞のオートファジー機能が低下した。肝細胞においては脂肪蓄積によってオートファジー誘導が抑制されるだけでなくリソソーム内酵素カテプシン発現低下によりオートファジーを介した蛋白分解も障害されていた。さらにオートファジー抑制はエンドトキシン感受性亢進や肝発癌誘導に作用した。また消化管においてはオートファジー欠損は腸炎を増悪させる方向に作用したが消化管腫瘍形成に関しては有意な関与を示さなかった。以上よりオートファジー機能障害は様々な消化器疾病発症において重要な役割を果たしているものと考えられ、オートファジーを標的とした新規治療法開発は消化器疾患予防において有用である可能性が示唆された。
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