研究課題
基盤研究(B)
可溶型LDL受容体ファミリーLR11は内膜平滑筋細胞の病的形質変換に重要な役割を担う。本研究はLR11により細胞遊走や接着能の亢進に至る細胞骨格制御機構を明らかにし、その病態との関わりと新規治療としての機能修飾の意義をあわせて明らかにすることで、新規の動脈硬化治療としての基礎的意義を解明することを目的とした。可溶型LR11は内膜平滑筋から発現するようになるとともに単球系細胞からも産生され、これらの細胞の運動能を活性化することで遊走や接着能を促進させた。糖尿病性血管傷害では血中可溶型LR11濃度が従来の動脈硬化危険因子とは独立した血管傷害マーカーであった。また、LR11ノックアウトマウスの解析から、LR11は脂肪細胞の分化にも関わることが示され,このことが上記の平滑筋の形質変換機構と共通の分子メカニズムを有していると考えられ、本分子を標的とした機能修飾は、病的細胞分化とそれにともなう運動能の制御を介して新規の動脈硬化治療になると考えられる。
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