研究課題
1)NLRP3体細胞モザイシズムCINCA症候群の全世界調査(計画A)調査を終了し、成果を論文化した。さらにアメリカ10症例において4症例のNLRP3体細胞モザイクを同定した。2)体細胞モザイク患者からのiPS細胞作成(計画B)NLRP3遺伝子体細胞モザイク患者2名より昨年度樹立したiPS細胞を用い、変異NLRP3の機能再現に成功した。変異陽性細胞・陰性細胞の比較によりトランスクリプトーム解析を行い、NLRP3変異陽性細胞と陰性細胞での発現解析を行った。3)CINCA症候群iPS細胞から軟骨細胞への分化誘導(計画C)計画Bで樹立したiPS細胞を用いて、軟骨細胞分化を継続しておこなっている。現在2種類の方法を用いて軟骨分化、正常との差異の有無を検討中である。4)NLRP3体細胞モザイクのより簡便な診断法の確立(計画F)次性代シークエンサーを用いた大量遺伝子解析法で、正常コントロール50人を用いたエラーマッピングを行い、エラーとモザイクの判別法をNLRP3全エクソン領域で確立した。また単細胞培養系において、IL-1β分泌を測定し、培養後単細胞をRT-PCRすることにより、変異の有無を確認した。体細胞モザイク患者由来NLRP3変異陽性細胞と変異陰性細胞を識別できるか現在検討中である。5)真のCIAS1変異陰性症例の分子機序の解明(計画G)NLRP3変異陰性・体細胞モザイク陰性CINCA症候群2症例よりiPS細胞を作成した。計画Bで確認した変異NLRP3の機能再現が可能か検討中である。
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