研究課題
1. 10種の下痢症関連ウイルスを同時に1つのチューブのRT-PCRで検出する方法を開発した。従来の3セットのmultiplex RT-PCRと比較して、同等あるいはそれ以上の感度でウイルスを見出すことができた。2. 市販中の3つのロタウイルスのイムノクロマト(IC)キットの感度、精度を比較したところ僅かな差があるもの迅速診断に問題がないことがわかった。3. ノロウイルスGI,GIIを別々に検出できるICキットを開発した。迅速診断に利用できることがわかった。4. 市販のノロウイルス検出ICキットの比較をしたところ精度は良かったが、感度に差があった。5. アストロウイルス診断用ICキットを開発した。診断に利用できることがわかった。6. PCR法を基準として海外で市販されているカンピロバクターを患者便から直接検出するICキットを比較した。迅速診断法に利用できるとわかった。7. わが国の2009-2010年の小児下痢症糞便からGIIノロウイルス28%、A群ロタウイルス11%、サポウイルス等々が見出された。ノロウイルスはGII/4が多く、GII/3が減少していた。GII/4では従来の2008aとわずかに異なる2009aが見出された。ロタウイルスはG3P[8]が増加した。8. マウスノロウイルスを代替としてノロウイルスの加熱による不活化実験を行った。母乳にノロウイルスが混入していると仮定した場合、65℃以上1分で不活化された。9. 患者糞便中のノロウイルスにアルコール製剤を加えることにより、RT-PCR増幅が抑制された。消毒効果を評価出来た。10. 過去の下痢症ウイルスの成績から、ロタウイルスの流行のピークが春にずれているが、ノロウイルスは依然として11月から1月中心のピークであった。サポウイルスは頻度が低いが冬を中心に流行が見られた。
すべて 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (22件) (うち査読あり 22件) 学会発表 (20件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Infect Genet Evol
巻: 11 ページ: 415-422
http://dx.doi.org/10.1016/j.meegid.2010.11.018
J Virol Methods
巻: 173 ページ: 390-393
DOI:10.1016/j.jviromet.2011.02.012
Clin Lab
巻: 57 ページ: 193-199
Emerg Infect Dis
巻: 17 ページ: 1150-1152
DOI:10.3201/eid1706.101983
J Medical Virol
巻: 83巻 ページ: 286-290
J Med Virol
巻: 83 ページ: 331-336
J Clin Microbiol
巻: 49巻 ページ: 364-366
J Clinical Microbiol
巻: 49巻 ページ: 442-445
巻: 57巻 ページ: 87-90
Epidemiol Infect
巻: (掲載確定 (印刷中))
J Trop Pediatr
Clinical Lab
巻: 56巻 ページ: 205-207
J Virol Method
巻: 168巻 ページ: 191-196
巻: 82巻 ページ: 1475-1479
Jap J Infect Dis
巻: 63巻 ページ: 302-303
Infect Gen Evol
巻: 10巻 ページ: 950-954
Biomaterials
巻: 31巻 ページ: 7716-7725
巻: 169巻 ページ: 193-197
巻: 56巻 ページ: 368-369
巻: 82巻 ページ: 2106-2109
Calcif Tissue Int
巻: 87巻 ページ: 513-524
http://square.umin.ac.jp/boshiken/