研究課題
皮膚の免疫・炎症反応に関与する組織固有細胞及び種々の免疫・炎症担当細胞が発現するコネキシン(Cx)、バネキシン(Px)膜タンパク質が形成するヘミチャネル及びギャップ結合による情報伝達が免疫・炎症反応をどのように制御するかを解明する。さらに、Cx、Pxを介した情報伝達の遮断による皮膚免疫・炎症反応の抑制メカニズムを解明し、新しい作用機序の免疫抑制剤・抗炎症剤の実用化を目指す。Cxによるギャップ結合は免疫・炎症のプロセスに関与している。炎症性サイトカインたとえばIL-1βやTNFαは培養細胞でCx43の発現を上昇させる。また、これらのサイトカインはNFκB依存性のiNosの発現を上昇させる。iNOS阻害剤はこれらのサイトカインのCx43の発現を抑制した。Cx43 knock-out(Cx43^<-/->)マウス由来の線維芽細胞は野生型に比べこれらのサイトカインによるiNOSの発現を増強した。ギャップジャンクションを介した炎症の新しい制御の機構を明らかにした(雑誌論文1)。また重金属イオンの細胞障害性にCx43ヘミチャネルが関与していることを明らかにした(雑誌論文2)
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)
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