研究課題
<糖鎖抗原の解析>23年度はnの数を上げてさらにレクチン解析を進めた。1.Gal-KOブタの膵島は野生型ブタと比較して、フコースの発現が多く、シアル酸の発現が低下傾向にあった。また、high-mannoseの発現も低下傾向に有った。α-GalNAcの発現はやはり抑えられていた。2.ブタとヒトの膵島の比較では、ヒトの膵島の方が一般的にフコース(特に、α1、2fucose)やシアル酸を認識するレクチンによく反応していた。一方ブタの方は、high-mannoseの発現は高い傾向に有った。また、α2,3Siaの発現も高い傾向に有った。3.NPCCは、APIに比してα2,6シアル酸に非常に富んでいた。また、5日間の培養で、Fucose/Core FucoseやHigh-mannnoseは減少し、actosamineとCore 1 formは増えていた。HPLCによる構造一次解析では、ヒトに比してブタの膵島のみで発現している中性糖3つ、モノシアリル化糖3つ、モノ硫酸化糖2つ、モノシアリルモノ硫酸化糖3つのピークを確認し、ほぼ同定した。<ブタH-D抗原のKnockout(KO)>1.H-D抗原のpCMAH遺伝子に対するTargetting Vectorを作成した。現在、ブタの繊維芽細胞に導入中した。2.同じくpCMAH遺伝子に対するZFNを合成し、これに関してもブタの繊維芽細胞に導入した。<その他>1.遺伝子合成したhybrid補体制御因子[CTDM]とHLA-Eのmutant遺伝子[HLA-Ev(147)]のin vitroでの発現を確認した。2.ヒトFasLのPI-anchor型と、mouse-Ig型の遺伝子を作成した。
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Transplantation
巻: (In press)(印刷中)
Transplant Proc
Current Opinion on Organ Transplanat
[Xenotransplantation]INTECH
巻: 1 ページ: 37-54
Transplant Immunology
巻: 25 ページ: 49-55
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/orgtrp/www/index-jp.html