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2011 年度 実績報告書

臓器受容および組織再生における血管新生機構の包括的解明と新規免疫制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21390366
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00142381)

研究分担者 庄 雅之  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50364063)
キーワード臓器移植 / 血管新生 / 拒絶反応
研究概要

■抗血管新生療法による拒絶反応抑制効果
これまでに虚血再灌流障害や急性拒絶反応がVEGF受容体抗体により抑制し得ることはすでに発表してきた.さらに慢性拒絶反応やその他の動物移植モデルにおいてその効果を検討するとともに,前年度に得られた治療標的候補因子に対するモノクロナール抗体を用いて,それらの特異的阻害が,移植後の拒絶反応を抑制し,生着延長効果をもたらすかを検討し,抑制効果を確認した.また,endostatin等の血管新生阻害作用を有する薬剤を用いて,拒絶反応制御効果を判定するとともに,長期のグラフト機能評価,前述の治療標的候補因子の動態変化についても検証中である.
■血管新生促進による細胞・臓器生着および組織修復促進効果
細胞移植や臓器移植において,血管新生を促進することにより安定した移植グラフトの生着や長期にわたる機能保持の達成が可能かを検討している.血管新生促進物質としては,Erythropoietinを用いて,腸管炎症障害モデルにおいて組織修復改善,促進効果を確認した.現在機序の解析をさらにすすめている.
上記の研究成果は,従来型の免疫抑制法とは異なる新たな治療法の開発につながる可能性があり,既存の免疫抑制剤抵抗性拒絶反応や特に慢性拒絶反応に対する治療法に応用発展し得ることが期待できる.さらに細胞・臓器生着を能動的に促進するとともに障害を受けた組織に対する修復促進効果が期待できる点からもその意義は大きいものと考える.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

小動物の解析が発展し,種々の興味深いデータが得られたために,予想以上の時間を要し,前臨床研究とした大動物での検討には至っていないため.

今後の研究の推進方策

現在得られているデータの更なる検討および解析をすすめ,論文発表を行い,国内外に発表することとしたい.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Direct targeting of fibroblast growth factor-inducible 14 protein protects against renal ischemia repertfusion injury2011

    • 著者名/発表者名
      Hotta, et al
    • 雑誌名

      Kidney Int

      巻: 79 ページ: 179-188

    • 査読あり
  • [学会発表] 腎虚血再灌流障害におけるDelta-Like 4の役割2011

    • 著者名/発表者名
      堀田記世彦
    • 学会等名
      第47回日本移植学会総会
    • 発表場所
      仙台・仙台国際センター
    • 年月日
      20111004-20111006
  • [学会発表] SIGNIFICANCE AND THERAPEUTIC POTENTIAL OF TARGETING Delta-Like 4 IN RENAL ISCHEMIA REPERFUSION INJURY2011

    • 著者名/発表者名
      K.Hotta
    • 学会等名
      American transplant congress 2011
    • 発表場所
      USA, Philadelphia
    • 年月日
      20110430-20110504

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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