研究課題/領域番号 |
21390377
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
楠 正人 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192026)
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研究分担者 |
三木 誓雄 三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50242962)
井上 靖浩 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20324535)
問山 裕二 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00422824)
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キーワード | 大腸癌 / 肝転移 / 二光子励起顕微鏡 / 癌幹細胞 / 上皮間葉移行 |
研究概要 |
平成21年度は、大腸癌肝転移における癌幹細胞や上皮間葉移行の関与を検討するため、大腸癌肝転移モデルを作成した。HT-29ヒト大腸癌細胞株をヌードマウスの脾臓に注入することで4週後には肉眼的肝転移が確認できた。RFP発現-ヒト大腸癌細胞株は作成中ではあるが、実験計画遂行に支障をきたすようであれば、commercially available RFP-HT29とGFP-actin transgenic nude mouse (green nude mouse)を用いる予定である。Green mouseにおいてアゾキシメタン(Azoxymethane : AOM)/デキストラン硫酸ナトリウム(Dextran sulfate sodium : DSS)誘発自然発生大腸癌の作成に成功し、その癌細胞を用いたcarcinogenesisモデルや肝転移モデルやの作成に取り掛かっている。現在、癌幹細胞や上皮間葉移行を細胞レベルで解明するための強力な武器となる高解像度、高分解能を兼ね備えた二光子レーザー顕微鏡を用い、癌幹細胞の振る舞いや転移における上皮間葉移行という現象をリアルタイム画像で捉えられるよう、鋭意、実験を計画的に進めている。また、癌幹細胞や上皮間葉移行に関連する臨床研究も平行して遂行し、国内外の学会や論文等で精力的に発表を行っている。
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