• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

高度低体温により誘導される蛋白質発現・リン酸化の網羅的プロテオミクス解析

研究課題

研究課題/領域番号 21390389
研究機関島根大学

研究代表者

織田 禎二  島根大学, 医学部, 教授 (50448198)

研究分担者 松本 健一  島根大学, 総合科学研究支援センター, 教授 (30202328)
キーワード低体温 / 冬眠 / 網羅的解析 / プロテオミクス解析 / 二次元電気泳動 / 胸部大動脈瘤 / 蛋白質発現・リン酸化
研究概要

高度低体温により誘導される蛋白質発現・リン酸化の網羅的解析をヒト(手術時にサンプル採取)と動物実験により行う計画であるが、この初年度の実績を以下に示す。
(1) 高度低体温を用いて行う胸部大動脈手術9例とコントロールとする常温で行う胸部大動脈手術1例で、それぞれ組織・血液を採取し、今後のプロテオミクス解析に備え保存中である。症例数としては、コントロールとなる常温手術例がやや少ないが、高度低体温手術例数は予定通りであり、今後解析を進めたい。
(2) ラットを用いての表面冷却実験では、常温、34℃、28℃、23℃及び復温群の作成に成功して、組織・血液を採取し保存している。現在、各群でN=1~2でサンプル採取に成功しているが、今後は解析の結果を踏まえて冷却時間などの修正を行い、実験を重ねる予定である。また、今年後半からはマウスを用いた実験を開始する予定である。
(3) 冬眠動物におけるプロテオミクス解析でこれまでに判明している蛋白質発現に絞って(Hypoxia-inducible factor-1 (HIF-1) transcription factor, Connexin43 gap junction, Pyruvate dehydrogenase Kinase 4, etc)、軽度・中等度・高度低体温・常温・復温群の各ラット組織のwestern blottingを行ってきた。現在までのところ、大胸筋において高度体温例では常温例に比べてheat shock protein 70の有意な発現増加を確認している。その意義に関しては現在検討中である。今後解析条件を修正して、さらに解析を進める予定である。
(4) 解析の主な手段としている計画している二次元電気泳動では、現在サンプル調整、泳動条件について検討中である。今後すでに採取したサンプルの測定、解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 特発性血気胸に対して胸腔胸手術が有用であった2例2010

    • 著者名/発表者名
      織田禎二, 他
    • 雑誌名

      胸部外科 63巻

      ページ: 157-159

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Truncated form of tenascin-X, XB-S, interacts with mitotic motor kinesin Eg52009

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Matsumoto, et al
    • 雑誌名

      Mol Cell Biochem 320巻

      ページ: 53-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Serum tenascin-X strongly binds to vascular endothelial growth factor2009

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Matsumoto, et al
    • 雑誌名

      Biol Pharm Bull 32巻

      ページ: 1004-1011

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi