研究課題/領域番号 |
21390393
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
横見瀬 裕保 香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
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研究分担者 |
張 性洙 香川大学, 医学部・附属病院, 助教 (00419508)
三崎 伯幸 香川大学, 医学部, 助教 (50452678)
呉 哲彦 香川大学, 医学部・附属病院, 助教 (50313656)
松浦 奈都美 香川大学, 医学部・附属病院, 助教 (20572853)
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キーワード | 再生医学 / 肺気腫 / 肺胞再生 |
研究概要 |
肺気腫は罹患患者も多くcommon diseaseであるが難治で根本的な治療は肺移植しかない。しかし、肺移植は恒常的なドナー不足のため標準治療とはならない。b-FGFを徐放するゼラチンビーズを気腫肺の肺動脈内に選択的に投与し肺胞上皮ならびに細血管を新生させ呼吸機能を改善する新しい重症肺気腫治療法を開発することが目的である。我々は、イヌ肺気腫モデルを開発しており、この肺気腫部分を灌流する肺動脈内にb-FGFを投与することにより、肺胞類似構造と周囲の微小血管の新生を組織学的に確認している。機能的評価としてイヌ全肺気腫モデルを作成し、b-FGF徐放ゼラチンマイクロスフェア(b-FGF-GMS)を経静脈的に全肺に投与し、同一イヌにおける対象群、全肺気腫群、b-FGF-GMS投与群での比較で、肺気腫群よりb-FGF-GMS投与群において微小血管密度の増加と、酸素化(動脈血液ガス分析による)の有意な改善を得た。しかし簡易呼吸機能検査では有意な改善は得られず今後の検討課題となった。そこで導入された精密呼吸機能検査を行い、無拘束イヌの一回換気量、1分間換気量、呼吸抵抗指数、気道抵抗のデータ蓄積中である。同時に長期観察犬の静肺コンプライアンスについてはボディープレチスモグラフでは再現性が低く寧ろ麻酔下の簡易呼吸機能検査による近似値の方が信頼性が優ると考えられデータ蓄積中である。残気量、拡散能については既存の機器では測定が困難で有効なデータ採取ができていない状況であり、呼吸機能評価としては測定可能な項目で長期観察犬を含めてデータ蓄積中である。
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