研究課題
本年度はLLSの対象となる症例の前向き調査を実施する計画に従って、参加施設での倫理委員会への申請を順次進めてもらった。その結果、昨年度6施設、本年度は新たに16施設が倫理委員会の承認を得て加わった。これまでのところでは、入力された症例は延べ15人となった。登録された症例は、年齢では40歳未満が2例、50-54歳が1例、55-59歳が2例、60-64歳が3例、65-69歳が7例、性別は男性11例、女性4例、疾患では拡張型心筋症が5例、虚血性心筋症が3例、肥大型心筋症が3例、その他2例、不明が2例であった。登録時の心不全重症度では、Intermacs Profileでみると1が2例、2が1例、3が1例、4が5例、5が2例、6が1例、7が1例であった。BNP値では93.6-1384.1pg/mlで、腎機能障害例が33.3%、肝機能障害例が6.7%であった。また、事前アンケート調査で回答のあった32施設からの111例について分析した。その結果、疾患は心筋症が79%、年齢は16-78歳(平均55歳)、VAD装着15%、生存vs死亡では46-62であった。心筋症の内訳ではm拡張型心筋症が54%、虚血性心筋症が19%、その他が6%であった。VAD装着の有無と予後では、VAD+(N=17)での生存と死亡は、44%vs56%で拮抗したが、VAD-(N=89)では生存39%に対し死亡は59%と後者が多い傾向であった。
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J Cardiac Failure
巻: 16 ページ: 177