研究課題
最終年度にあたり、以下の項目について重点的に作業を進めた。(1)前向き調査における倫理委員会承認施設で症例未登録施設へのデーター入力依頼、既にデーターを入力されている施設へのフォローアップデーターの入力依頼、(2)事前アンケート調査(後ろ向き調査)の中で比較的症例数の多い施設への症例の詳細データー送付の依頼、(3)後ろ向きおよび前向き調査での症例の分析、(4)関連文献の収集、および(5)国際的な情報収集とした。過去2年間で実際にデーター入力がされた施設は9施設であったが、症例例数は昨年度までの15例から36例に増加した。さらに年度末に間に合わなかった数施設からの追加が見込まれている。また、データーベース入力において、最終転帰が未入力施設への依頼後、ほぼフォローアップデーターの最終入力が得られた。これでもって、分析に移れる状態となった。(1)後ろ向き症例のなかでの転帰までの経過のデーターが得られたな症例は52例となり、これらを、年齢(60歳未満と以上)に分け、さらに心不全管理の状況で細分化し、その予後分析を行った。(2)データーのまとめと解析については研究補助員を採用し進めた。(3)心不全管理、補助心臓治療、Destination Therapy等に関する書i籍と文献収集を行った。(4)心臓移植、植え込み型補助人工心臓、Destination Therapyにおいて国際的にリーダーシップをとっている米国ピッツバーグ大学医学部のKormos教授を訪問し、心臓移植・補助人工心臓病棟での患者管理、DTの現状、等について意見交換と情報収集を行った。また、国内の研究会にも参加し、意見交換を行った。以上、最終年度としてデーター収集を重点とし、加えて海外調査を行い、最終報告書の纏めの準備とした。なお、中間報告としての学会発表、論文発表は前回からの新たな知見として纏めるまで行かず、今年度は出来なかった。
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