研究課題/領域番号 |
21390414
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
寺本 明 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50133070)
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研究分担者 |
吉田 大蔵 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30210701)
金 景成 日本医科大学, 医学部, 助教 (30339387)
太組 一朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (60307923)
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キーワード | 下垂体腺腫 / miRNA / 成長ホルモン / プロラクチン / mRNA / real-time RT-PCR / cDNA microarray / シグナルカスケード |
研究概要 |
<諸言>今回我々は下垂体腺腫細胞におけるGHとPRL発現に関与するmiRNAのsignal cascadeを検討した。 <方法>下垂体腺腫細胞GH3とrat normal pituitary cell(RPC)のmRNAとmiRNAの発現プロファイリングをcDNA microarrayで解析し、有意に負の相関のあるものの中から、GH,PRL産生に関与する遺伝子を選択した。それらのmiRNAの3'側非翻訳領域に相補的な塩基配列を構築してGH3細胞のmiRNAをノックダウンし、GH、PRL分泌変化をELISAで定量し、同時にシグナル下流域をcDNA microarrayで解析した。 <結果>RPCよりもGH3で過剰発現していたmiRNAのうち、GH産生に関して相補的なmRNAと一致したものはなく、むしろrno-miR-494と-146aが発現低下をしてmRNAと負の相関をしていた。PRLに関しては、rno-miR-101bと-191,-194の発現過剰がみられた。PRL産生はrno-miR-101bのノックダウンしたGH3細胞にのみにPRL分泌が有意に増加した。cDNA microarrayでもPRL産生に関するシグナルは有意にup-regulateしていた。 <結論>GH3ではRPCに比して種々のmiRNAの発現変化がみられるが、このうちrno-miR-101はPRL発現を抑制する機能を有していると思われた。
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