研究課題
本研究の目的は、安全で正確な手術を実現するために関節鏡および最小侵襲人工膝関節置換術の技術開発を行うとともに、効率的なトレーニングシステムを構築し、情報発信やトレーニングセミナーを通じて、その成果を全国の整形外科医に還元し,わが国の整形外科低侵襲手術のレベルアップに寄与することである。1.Training boxの製品化と効率的なトレーニングシステムの構築:株式会社マルイとの共同製作により関節鏡手術のスキルの向上と定量的評価を目的としたTraining boxの製品化(ASBOTS)を完了し、各地での講演を通じてプロモーション活動を実施している。また愛媛大学の医学部学生、研修医に対し、本製品を用いて関節鏡の基本的手技の体験や習得を行っている。2.VRシミュレーションにおける力覚フィードバックの確立と実体モデル作成:市街地歩行用ナビゲーションシステム(力覚ディスプレイ)の開発過程で得られたノウハウ(違和感をもたせることなく、伝えたい感覚のみを増幅伝達)をベースに半月板の切断感覚を再現できるシステムの試作と検討を行った。また、膝関節実体モデル作成のための骨、関節、靱帯、筋肉の各形状データを収集し、CADデータモデルを構築した。3.低侵襲手術教育拠点形成:愛媛大学医学部解剖学教室との連携により解剖実習用献体を用いた手術トレーニングセミナーを実施した。また、バンコクチュラロンコン大学において開催されたMIS-TKAセミナーにインストラクターとして参加し、日本人若手整形外科医を対象にcadaver trainingを実施した。さらに、愛媛県との連携により学内に設置された地域医療支援センター内に関節鏡シミュレーターを導入し、学生の関節鏡への興味の喚起や研修医の手術手技の向上を図っている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件)
Biomed Res Int
巻: 2013 ページ: 717546
10.1155/2013/717546
Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc
巻: 1 ページ: 1-6
10.1007/s00167-013-2500-5
医機連ニュース
巻: 80 ページ: 88-93
J Orthop Sci
巻: 17 ページ: 358-369
10.1007/s00776-012-0229-5