研究課題/領域番号 |
21390430
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
廣田 和美 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20238413)
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研究分担者 |
吉田 仁 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00374843)
大川 浩文 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40322953)
櫛方 哲也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (80250603)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 睡眠障害 / 加齢 / ラット / 全身麻酔 / 神経生理活性物質 / 鎮静 |
研究概要 |
研究1. 麻酔の脳内メラニン凝集ホルモン(MCH)含有量への影響と加齢 GABA型麻酔薬プロポフォールによる麻酔とNMDA型麻酔薬ケタミンによる麻酔による脳内MCHの変化を、麻酔前、麻酔薬投与20分後(麻酔中)、60分後(覚醒直後)、120分後(覚醒時)に脳内各部位(大脳皮質、視床下部、海馬、橋)でのMCH含有量変化を検討した結果、麻酔前の脳の各部位のMCH含有量に、加齢による差は認めなかった。麻酔によるMCH含有量の変化は、プロポフォール麻酔でもケタミン麻酔でも、成年ラットではMCH含有量が全ての部位で投与60分後に有意に増加し、120分で麻酔前に戻るかその傾向にあった。これに対し高齢ラットでは、MCH含有量はどちらの麻酔でも有意な変化を示さなかった。 研究2. 集中治療室での各種鎮静の鎮静後の意識に及ぼす影響 心臓手術後に集中治療室入室患者を対象に術当日夜間をプロポフォール(P群)、ミダゾラム(M群)、デクスメデトミジン(D群)の何れかの薬剤で鎮静し、翌朝鎮静終了後抜管時のRamsay Sedation Score(RSS)、Sedation-Agitation Scale(SAS)、 Richmond Agitation Sedation Scale(RASS)及びBIS値に、鎮静薬により差があるか比較した結果、RSS、SAS、RASS全てで、M群はD群及びP群に比べ有意に高値であった。BIS値では、D群はM群及びP群に比し有意に低値であったが、臨床上大きな差では無かった。また、抜管時D群では過鎮静も譫妄も無かったが、M群では30.4%に過鎮静が認められ、P群では14.3%に過鎮静、23.8%に譫妄が認められた。よって、デクスメデトミジンが鎮静薬としては最も適していると言えた。年齢による譫妄発生率の差はなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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