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2010 年度 実績報告書

豊かな環境における中枢神経新生を介した慢性疼痛に対する治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21390431
研究機関富山大学

研究代表者

山崎 光章  富山大学, 医学薬学研究部, 教授 (70158145)

研究分担者 成田 年  星薬科大学, 薬学部, 准教授 (40318613)
畠山 登  冨山大学, 大学病院, 准教授 (70251907)
キーワード豊かな環境 / 神経新生 / エピジェネティクス / ヒストン / メチル化
研究概要

神経分化を促進的に制御するBDNFの発現変化について検討を行ったところ、enriched environment飼育4週目の海馬歯状回において、通常飼育群と比較して、BDNF mRNA量の有意な増加が認められた。こうしたBDNFの発現増加についてトランスクリプトーム解析ならびにエピジェネティクス解析を行ったところ、BDNF Promoter3(P3)ならびにP6にて、H3K4のメチル化の増加、ならびにBDNF P4におけるH3K9のメチル化の減少、さらには、BDNF P3ならびにP4におけるH3K27のメチル化の減少が認められた。また、こうした条件下、DNAメチル化酵素、ヒストンを修飾するメチル化酵素ならびに脱メチル化酵素、miRNA発現に変化は認められなかった。以上の結果より、enriched environmentによる海馬におけるBDNFmRNA発現量の増加を伴った神経新生は、BDNFのプロモーター領域におけるヒストンのメチル化の変化によって一部調節されている可能性が示唆された。現在、Enriched environmentにて4週間飼育したマウスの海馬領域から、auto-MACSを用いて、成体神経幹細胞を分離することを試みている。Endched environmentといった外因性刺激のみならず、慢性疼痛のような抹消性侵害刺激による海馬領域の変化についても平行して解析を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 疼痛制御機構に関する研究:炎症性疼痛下での脳活動の変化や睡眠障害に対するメロキシカム(モービック(R))の影響2010

    • 著者名/発表者名
      竹村佳記、山崎光章, ほか
    • 学会等名
      日本麻酔科学会 第57回学術集会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡市)
    • 年月日
      2010-06-03

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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