研究分担者 |
猪阪 善隆 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00379166)
朝日 通雄 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10397614)
梨井 康 独立行政法人国立成育医療研究センター, RI管理室, 室長 (60321890)
高原 史郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70179547)
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研究概要 |
本研究は、大きく以下の2つの事項をを併用することによる全く新しい免疫寛容導入法を開発、および、確立し、移植腎の永久生着を実現させる極めて画期的な研究である。① Treg バンクによる術後感作性免疫寛容療法”、②MF-1遺伝子導入による“移植腎組織保護遺伝子導入療法” 本年度は、ラットアログラフト腎移植モデルにおける免疫学的寛容導入、および、MF-1遺伝子導入のin vivo における治療効果を以下の実験群を作成して検討した。実験モデル:Donor, Wistar; Recipient, Lewis(250g);ドナー腎にMF-1遺伝子導入を予め施行し、micro surgery を用てドナー腎を同所性に腎移植した(レシピエントの固有腎は術当日に摘除)。 実験群:上記モデルを用いて次の4つの実験群を作成 Gp1)TregバンクからのTreg Adoptive transferによる免疫寛容導入、単独投与治療群 (n=54); Gp2)Treg Adoptive transferによる免疫寛容導入+MF-1遺伝子導入併用治療群(n=54); Gp3)MF-1遺伝子導入単独治療群 (n=54); Gp4)vehicleのみの対照群(n=54)。全グループで 2days, 4days, 6days, 14days, (n=6/time point/group)、8weeks, 16weeks, 24weeks, 32weeks, 52weeks (n=4/time point/group)のtimepoint を設定し、それぞれのtimepoint で分子イメージングシステムによる移植腎機能評価、および、免疫組織学的検討を行った。84%のラットに免疫寛容の誘導を認め、免疫寛容が誘導されたラットの移植腎には免疫寛容が誘導されなかった移植腎に比較して有意に多くのFoxP3陽性細胞が発現していた。
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