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2011 年度 実績報告書

小児外科疾患に対する幹細胞とその微小環境制御機構を利用した再生医療

研究課題

研究課題/領域番号 21390472
研究機関東京大学

研究代表者

小室 広昭  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80296128)

キーワード幹細胞 / 骨格筋再生 / 排便機能 / 鎖肛 / bFGF / 骨格筋関連遺伝子
研究概要

1. 小児外科疾患の代表である鎖肛の術後排便障害に対する再生医療の可能性について研究を行った。鎖肛における括約筋の低形成による排便機能障害を改善させる目的で、骨格筋の再生による治療の可能性について検討した。これまでにEGFPラット筋芽細胞を採取し、培養増幅してラットの下肢の筋欠損部に移植して筋肉の再生が起こるかどうかについて検討し移植細胞の生着率が低いことが判明したため、生着率を高めるために、筋芽細胞の増殖促進作用を持つbFGFを用いて効率を上げられるかどうかについて検討した。京都大学との共同研究でbFGFを含浸したgelatin microsphereをもちいた徐放化システムを用いて検討した結果、bFGFの徐放化システムを併用することで、EGFPの発現量の計測から細胞の生着率が上昇することが判明した。さらにbFGFの効果について検討するめるために移植1か月後と10か月後の検体を用いて再生部の筋組織について、骨格筋関連遺伝子の発現に対するbFGFの影響について詳細に検討すると共に再生部位でのbFGFの血管新生の効果についても検討し、現在結果を解析中である。
2. 筋芽細胞から筋シートを作成することを目的に工学的手法を用いて骨格筋のin vitroでの構築実験を行い、骨格筋の再生に最適な足場の条件を検索し、構築した筋管細胞の太さや動態について検討した。現在、in vitroで収縮する筋組織の構築に成功しており、今後、さらにより効果的な骨格筋構築を目指して、この研究を発展させ、筋シートの作成に成功すべく実験を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在データを解析中であり、今後、成果を発表していく予定

今後の研究の推進方策

他施設との協力体制を強化し共同研究を推進していく予定

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 医工連携による再生医療の小児外科領域への展開

    • 著者名/発表者名
      小室広昭
    • 学会等名
      つくば医工連携フォーラム2012
    • 発表場所
      つくば市
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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