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2012 年度 実績報告書

小児外科疾患に対する幹細胞とその微小環境制御機構を利用した再生医療

研究課題

研究課題/領域番号 21390472
研究機関東京大学

研究代表者

小室 広昭  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80296128)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード幹細胞 / 骨格筋再生 / 排便機能 / bFGF / 骨格筋関連遺伝子
研究概要

(1) bFGF徐放を利用した骨格筋再生実験
gelatin hydrogel microsphereを用いたbFGFの徐放システムを併用して筋芽移植細胞の効率化を図ることを目的とした。EGFP発現ラットの大腿筋部骨格筋より筋芽細胞を採取し、野生型ラットの大腿筋の人為的筋欠損部に移植し、bFGFの徐放化群(Ex群)と筋芽細胞移植のみの群(C1群)および筋芽細胞とゼラチンハイドロゲルのみの群(C2群)の2つのコントロール群を作り、4週間後に移植組織における組織学的検討および定量RT-PCRによる遺伝子の発現について検討し比較を行った。結果、①EGFPの発現量はEx群で有意に高く、移植細胞の生存率が上昇していた。②Ex群では筋繊維の「核の中心化現象」が有意に多く観察され、ホストの筋繊維再生の促進効果が観察された。③CD31の発現はEx群でコントロール群に比べて高かったものの有意差は認められなかった。④Ex群においてMyogeninの高発現とMyoDの低発現が観察され、筋芽細胞から筋管細胞への分化促進が示唆された。本研究により、徐放化bFGFによって、移植した筋芽細胞の生存率の向上効果とホストの骨格筋の再生促進効果がが確認された。この効果はbFGFの徐放の効果は血管新生効果によるよりも、筋芽細胞の分化促進効果と筋繊維の再生促進効果によるものと考えられた。
(2)  マイクロパターニング技術を用いた骨格筋の再生
細かな溝を利用して細胞を整列させることによって、筋芽細胞から筋シートを作成することを目的に工学的手法を用いて骨格筋のin vitroでの構築実験を行い、骨格筋の再生に最適な足場の条件を検索し、構築した筋管細胞の太さや動態について検討した。in vitroで収縮する筋組織の構築に成功した。本研究により効果的な骨格筋構築に向けて大きな成果が上がった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Promotion of muscle regeneration by myoblast transplantation using the controlled delivery system of bFGF.2013

    • 著者名/発表者名
      Hagiwara K, Komuro H, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine

      巻: Epub ahead of print ページ: n.d.

    • DOI

      10.1002/term.1732

    • 査読あり
  • [学会発表] ゼラチンハイドロゲルを用いたbFGF徐放による筋芽細胞移植の骨格筋再生効果の促進。

    • 著者名/発表者名
      小室広昭
    • 学会等名
      第49回日本小児外科学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
  • [学会発表] Gelatin hydrogel microsphereを用いたbFGF徐放による筋芽細胞移植の骨格筋再生効果の促進

    • 著者名/発表者名
      小室広昭
    • 学会等名
      第12回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜

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公開日: 2014-07-24  

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