研究課題
基盤研究(B)
酸性リン蛋白質であるdentin matrix protein 1(DMP1)の分子進化学的研究から、カゼインキナーゼ(CK)によりリン酸化されることがDMP1機能に重要であることが推測される。すなわち、CKによりリン酸化されたDMP1はマイナス荷電体となり、Ca^<2+>結合能を介して骨の石灰化に関与すると考えられる。本研究では、骨組織や骨芽細胞培養系においてDMP1のSerがリン酸化していること、さらに骨芽細胞由来のCKがDMP1のリン酸化に関与することが示唆された。次に、骨芽細胞培養系にCK阻害剤を添加してリン酸化を阻害すると石灰化が抑制された。従って、骨組織でDMP1はCKによりリン酸化されてマイナス荷電体となり、Ca^<2+>結合能を有して骨の石灰化促進に関与すると考えられた。
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