研究課題/領域番号 |
21390495
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
兼松 隆 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10264053)
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研究分担者 |
森田 克也 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10116684)
北山 友也 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60363082)
原田 佳枝 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60432663)
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キーワード | 摂食 / GABA / PRIP |
研究概要 |
肥満とそれに基づくメタボリックシンドローム患者の増加は深刻な社会問題である。ゆえに、摂食調節機構とエネルギー消費調節機構の解明は、本疾患の予防法や新しい治療法を生み出し、国民のQOLを高めるために重要である。そのために、食の入り口を研究対象とする歯科基礎医学研究分野からの情報発信が求められている。我々が発見し機能解析を進めるPRIP分子は、その遺伝子ノックアウトマウスの表現型解析から中枢神経系における摂食調節とエネルギー消費調節を司る分子である可能性が出て来た。本研究は、PRIPを介した摂食/エネルギー調節機構を解析して、中枢神経系における摂食調節機構の一端を解明するのが目的である。 1 PRIP KOマウスと野生型マウスの1日の摂食行動パターンを解析し、食餌量等を評価した結果、活動期における摂餌量が野生型と異なる事が明らかとなった。 2.肥満/過食に関わるホルモン等の血中濃度解析をおこなった結果、PRIP KOマウスにおいてある種の物質の濃度に野生型と比べて特徴的な変化が見られた。そこで、高脂肪食を与える解析を現在行っている。 3.脳室内にGABA受容体アゴニスト・アンタゴニスト及び修飾薬を投与した時のマウスの摂食行動解析を行った。現在解析を引き続き行っている。 4.エネルギー代謝に関わる分子の解析をPRIP KOマウスと野生型マウスから調製した脂肪組織等の標本を用い、免疫組織染色法やwestern解析法(LAS4000miniシステム)を用いて解析した。その結果、エネルギー代謝に関わる分子のタンパク質発現量やリン酸化程度に変化が見られた。 本年度の研究成果を基に、本研究テーマを引き続きおこなう。
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