遺伝子データベースを利用した唾液腺再生治療の試み

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21390534
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 阪井 丘芳 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90379082)
• 研究分担者: 野原 幹司 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (20346167)
• 連携研究者: 福本 敏 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30264253)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 臓器 / 再生 / 唾液腺 / 分枝 / 形態形成 / 口腔乾燥症

研究概要

本研究は、口腔乾燥症(ドライマウス)の新しい治療法を開発するために、唾液腺再生をめざして、臓器形態形成機構を解明することを目的としている。具体的には、胎生期マウスの唾液腺の分枝部位(cleft)と非分枝部位(bud)から、上皮組織を摘出し、遺伝子発現のデータベースを作製し、分枝形態形成に寄与する新規遺伝子群を探索した。

研究成果

• [雑誌論文] Hydrogel-based biomimetic environment for in vitro modulation of branching morphogenesis (2011)
  • 著者名/発表者名: Miyajima H, Matsumoto T, Sakai T, Yamaguchi S, An SH, Abe M, Wakisaka S, Lee KY, Egusa H, Imazato S
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 32 ページ: 6754-6763
  • 査読あり
• [雑誌論文] Btbd7 Regulates Epithelial Cell Dynamics and Branching Morphogenesis (2010)
  • 著者名/発表者名: Onodera T, Sakai T, Hsu JC, Matsumoto K, Chiorini JA, Yamada KM
  • 雑誌名: Science 巻: 329 ページ: 562-565
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of a Speech Aid Prosthesis on Reducing Muscle Fatigue (2010)
  • 著者名/発表者名: Nohara K, Kotani Y, Sasao Y, Ojima M, Tachimura T, Sakai T
  • 雑誌名: Journal of Dental Research 巻: 89 ページ: 478-481
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cleft Formation and Branching morphogenesis of Salivary Gland : Exploration of New Functional Genes (2010)
  • 著者名/発表者名: Sakai T, Onodera T, Yamada KM
  • 雑誌名: Interface Oral Health Science 2009 ページ: 13-19
• [雑誌論文] 喉頭マイクロフォンを用いた嚥下回数測定デバイスの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中信和、野原幹司、小谷泰子、岡崎浩也、松村雅史、阪井丘芳
  • 雑誌名: 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会誌 巻: 14(3) ページ: 229-237
  • 査読あり
• [雑誌論文] 下顎に装着する嚥下補助装置が有効であった舌悪性腫瘍術後の3症例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 奥野健太郎、野原幹司、佐々生康宏、阪井丘芳
  • 雑誌名: 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会誌 巻: 14(3) ページ: 279-287
  • 査読あり
• [雑誌論文] 非ニュートン性液状食品の嚥下時の口蓋帆挙筋活動 (2010)
  • 著者名/発表者名: 河合利彦、舘村卓、外山義雄、阪井丘芳
  • 雑誌名: 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会誌 巻: 14(3) ページ: 265-270
  • 査読あり
• [雑誌論文] 内視鏡を用いた嚥下直前の食塊の観察 (2010)
  • 著者名/発表者名: 深津ひかり、野原幹司、佐々生康宏、尾島麻希、小谷泰子、阪井丘芳
  • 雑誌名: 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会誌 巻: 14(1) ページ: 27-32
  • 査読あり
• [雑誌論文] Epithelial Branching Morphogenesis of Salivary Gland : Exploration of New Functional Regulators (2009)
  • 著者名/発表者名: Sakai T
  • 雑誌名: Journal of Medical Investigation 巻: 56 ページ: 234-238
• [雑誌論文] ドライマウス患者における黒豆エキスシロップの有用性について (2009)
  • 著者名/発表者名: 尾島麻希、長野有美、野原幹司、阪井丘芳
  • 雑誌名: FFIジャーナル 巻: 214(4) ページ: 498-502
  • 査読あり
• [雑誌論文] 啼泣時や会話時に顔面非対称を呈し歯科を受診した4例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 尾島麻希、野原幹司、阪井丘芳
  • 雑誌名: 障害者歯科 巻: 30(2) ページ: 116-119
  • 査読あり
• [雑誌論文] 低粘性液状食品の粘性の相違が嚥下時の口蓋帆挙筋活動におよぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 河合利彦、舘村卓、外山義雄、阪井丘芳
  • 雑誌名: 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会誌 巻: 13(2) ページ: 128-134
  • 査読あり
• [雑誌論文] 睡眠時無呼吸症候群治療における歯科の役割第2回-口腔内装置の治療効果予測- (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々生康宏、奥野健太郎、野原幹司、阪井丘芳
  • 雑誌名: 睡眠医療 巻: 3(1) ページ: 97-102
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of a swallowing frequency meter using a laryngeal microphone
  • 著者名/発表者名: Tanaka N, Nohara K, Okuno K, Kotani Y, Okazaki H, Matsumura M, Sakai T
  • 雑誌名: Journal of Oral Rehabilitation 巻: (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 唾液量および嚥下頻度とGERD自覚症状の強さとの関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中信和、野原幹司、辻聡、小谷泰子、尾島麻希、阪井丘芳
  • 学会等名: 第28回日本障害者歯科学会総会および学術大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-11-04
• [学会発表] 誤嚥の有無と炎症反応-VE, VFとCRPの比較- (2011)
  • 著者名/発表者名: 若杉葉子、野原幹司、小谷泰子、尾島麻希、奥野健太郎、阪井丘芳
  • 学会等名: 第28回日本障害者歯科学会総会および学術大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-11-04
• [学会発表] 口蓋突起癒合時における葉酸摂取とCEACAM1の関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 美馬淳子、越野綾、内田仁司、野原幹司、古郷幹彦、檜枝洋紀、阪井丘芳
  • 学会等名: 第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] 下顎に装着する嚥下補助装置が有効であった舌悪性腫瘍術後の3症例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 奥野健太郎、野原幹司、佐々生康宏、阪井丘芳
  • 学会等名: 第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] 閉塞型睡眠時無呼吸症候群における内視鏡を用いた気道形態の動的評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中村祐己、佐々生康宏、奥野健太郎、野原幹司、阪井丘芳
  • 学会等名: 第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] 内視鏡を用いて評価した口腔腫瘍術後患者の食塊形成機能 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松野頌平、深津ひかり、野原幹司、佐々生康宏、阪井丘芳
  • 学会等名: 第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] VFによる発音時の軟口蓋の速さ解析・健常成人および口蓋裂症例について (2011)
  • 著者名/発表者名: 高井英月子、野原幹司、佐藤耕一、古郷幹彦、阪井丘芳
  • 学会等名: 第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] Furlow法またはPush-back法による口蓋裂術後の軟口蓋の形態的検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐藤耕一、高井英月子、野原幹司、山西整、石浜孝二、阪井丘芳、古郷幹彦
  • 学会等名: 第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] 口腔内装置装着によりCPAP至適圧が減少した1例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 奥野健太郎、佐々生康宏、中村祐己、野原幹司、阪井丘芳
  • 学会等名: 日本睡眠学会第36回定期学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-10-15
• [学会発表] 唾液量および嚥下頻度とGERD自覚症状の強さとの関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻聡、野原幹司、田中信和、小谷泰子、尾島麻希、阪井丘芳
  • 学会等名: 第22回日本老年歯科医学会学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-16
• [学会発表] 在宅における嚥下内視鏡検査の普及を目指してNPO法人における卒後研修 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小谷泰子、野原幹司、尾島麻希、佐々生康宏、阪井丘芳
  • 学会等名: 第22回日本老年歯科医学会学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-16
• [学会発表] 内視鏡を用いて評価した高齢者の食塊形成機能 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松野頌平、深津ひかり、野原幹司、佐々生康宏、阪井丘芳
  • 学会等名: 日本老年歯科医学会第22回学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-16
• [学会発表] 口蓋突起癒合時における葉酸摂取とCEACAM1の関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 美馬淳子、古郷幹彦、吉岡秀郎、野原幹司、檜枝洋記、阪井丘芳
  • 学会等名: 第35回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2011-05-25
• [学会発表] 口蓋化構音を認めた成人機能性構音障害の訓練経過 (2011)
  • 著者名/発表者名: 日景朱美、野原幹司、杉山千尋、宮本勝行、越野綾、阪井丘芳
  • 学会等名: 第35回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2011-05-25
• [学会発表] 大阪大学歯学部附属病院顎口腔機能治療部における唇顎口蓋裂初診患者の臨床統計 (2011)
  • 著者名/発表者名: 越野綾、野原幹司、小谷泰子、杉山千尋、高井英月子、阪井丘芳
  • 学会等名: 第35回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2011-05-25
• [学会発表] VFにおける発音時の軟口蓋の速度解析-健常成人および口蓋裂症例について- (2011)
  • 著者名/発表者名: 高井英月子、野原幹司、佐藤耕一、越野綾、阪井丘芳
  • 学会等名: 第35回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2011-05-25
• [学会発表] Furlow法とpushback法による口蓋形成術後のnasalance scoreの比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉山千尋、野原幹司、越野綾、宮成典、山西整、古郷幹彦、阪井丘芳
  • 学会等名: 第35回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2011-05-25
• [学会発表] The Relationship Between Fo lic Acid and Palatal Fusion (2011)
  • 著者名/発表者名: Mima J, Kogo M, Nohara K, Hieda Y, S akai T
  • 学会等名: The 68th Annual Meeting of American Cleft Palate-craniofacial Associatio n
  • 発表場所: Puerto Rico, USA
  • 年月日: 2011-04-04
• [学会発表] Videfluorographyにおける嚥下時の舌骨の運動速さ (2010)
  • 著者名/発表者名: 上田菜美、野原幹司、小谷泰子、阪井丘芳
  • 学会等名: 第22回NPO法人日本口腔科学会近畿地方部会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-27
• [学会発表] 高齢者の日常生活における嚥下頻度 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中信和、野原幹司、小谷泰子、阪井丘芳
  • 学会等名: 第22回NPO法人日本口腔科学会近畿地方部会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-27
• [学会発表] ドライマウス外来患者の唾液量と適切な保湿剤選択に関する検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 杉岡奈緒、尾島麻希、野原幹司、辻聡、阪井丘芳
  • 学会等名: 第27回障害者歯科学会学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-10-24
• [学会発表] 寝たきり高齢者への口腔ケアが循環動態に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 河合利彦、山内義之、舘村卓、阪井丘芳
  • 学会等名: 第27回日本障害者歯科学会学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-10-24
• [学会発表] マウス口蓋形成における細胞接着因子CEACAM1の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 美馬淳子、古郷幹彦、野原幹司、檜枝洋記、阪井丘芳
  • 学会等名: 第34回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-27
• [学会発表] CEACAM1 Requirement in Mouse Embryonic Palatal Fusion (2010)
  • 著者名/発表者名: Mima J, Kogo M, Nohara K, Tanaka S, Hieda Y, Sakai T
  • 学会等名: The 67th Annual Meeting of American Cleft Palatecraniofacial Association
  • 発表場所: Texas, USA
  • 年月日: 2010-03-15
• [学会発表] Microanalysis of Global Gene Expression in Mouse Emb ryonic Tissue of Palatal Fusion (2009)
  • 著者名/発表者名: Mima J, Kogo M, Nohara K, Tanaka S, Hieda Y, Sakai T
  • 学会等名: The 11th International Confederation for Cleft Lip and Palate and Related Craniofacial Anomalies
  • 発表場所: Brazil
  • 年月日: 2009-09-10
• [学会発表] Effect of Substrate Stiffness on Branching Morphogenesis of Mouse Submandibular Gland (2009)
  • 著者名/発表者名: Miyajima H, Matsumoto T, SangHyun A, Sakai T, Soumura T
  • 学会等名: The 2nd TERMIS Congress in conjunction with 2009 Seoul Cell Symposium, Seoul
  • 発表場所: Korea
  • 年月日: 2009-08-31
• [学会発表] マウス胎生期口蓋癒合過程におけるCEACAM1の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 美馬淳子、古郷幹彦、野原幹司、檜枝洋記、阪井丘芳
  • 学会等名: 第33回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-05-28
• [学会発表] The Role of CEACAM1 in Mouse Embryonic Palatal Fusion (2009)
  • 著者名/発表者名: Mima J, Kogo M, Nohara K, Hieda Y, S akai T
  • 学会等名: The 66th Annual Meeting of American Cleft Palate-craniofacial Association
  • 発表場所: Arizona, USA
  • 年月日: 2009-04-20
• [図書] Btbd7は上皮細胞の動態と分枝形態形成を制御する (2011)
  • 著者名/発表者名: 阪井丘芳
  • 総ページ数: 50
  • 出版者: サイエンス誌に載った日本人研究者2010
• [備考] ホームページ等The Impossible Will Take A Little While. Defining A Key Developmental Pathwayin the Salivary Gland-, Interviewswith Oral Health Researchers, NationalInstitutes of Dental and CraniofacialResearch, National Institutes ofHealth, October26, 2010
  • URL: http://www.nidcr.nih.gov/Research/ResearchResults/InterviewsOHR/Clefting.htm