研究概要 |
口腔癌患者のCT angiography(撮影範囲:眼窩上縁~第6頸椎,スライス幅:0.5mm)のDigital Imaging and COmunication in Medicine (DICOM)データを基に3次元画像処理・編集ソフトウェア(Mimics 14;Materialize Japan)にて,総頸動脈から続く内頸動脈(ICA)と外頸動脈およびその分枝(上甲状腺動脈,舌動脈,顔面動脈,後頭動脈,顎動脈,浅側頭動脈,顔面横動脈および中硬膜動脈)を抽出し,それをSTLファイルとして作製した.さらにMimicsにてSTLの修正を行い,各血管の枝の長さを血管径の5倍の長さ(これまでの基礎研究から得られた必要十分な長さ)としてsurface meshを作製した.次に流体解析プリプロセッサー(ICEM-CFD;ANSYS Japan)にてsurface meshからvolume meshとしてtetra meshとtetra prism meshを作製した.そして,総頸動脈と浅側頭動脈のエコーデータはpatient・specificシミュレーションのために測定したものを用い,これらのデータを用いて流体解析を行うことで,どちらのmeshが本シミュレーションに適切か検討した.Tetra prism meshはtetra mechに比べて計算時間は要するものの,実際に近い血流シミュレーションが得られたため,本研究ではtetra prism meshをベースとして今後複数のモデルでシミュレーションを行い本シミュレーションの精度を検討すべきと思われた
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