• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

オートファジーが口蓋と顎・顔面・頭蓋の形成に果たす役割を考える

研究課題

研究課題/領域番号 21390547
研究機関岡山大学

研究代表者

山城 隆  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70294428)

研究分担者 藪内 利憲  岡山大学, 大学病院, 医員 (00452582)
川邉 紀章  岡山大学, 大学病院, 講師 (00397879)
キーワードオートファジー / 小胞体ストレス / ATG5
研究概要

オートファジーは、大規模なタンパク質分解系であり、低酸素刺激や小胞体ストレスなどにより誘導されることが知られている。また、細胞内の不良タンパク質を分解し、リサイクルすることで生体の恒常性維持に重要な役割を果たしている。一方、骨芽細胞では基質タンパク質を多く産生することが知られており、不良タンパク質の蓄積によって小胞体ストレスが生じやすいと考えられる。しかしながら、オートファジーが口腔・顎・顔面の形成に果たす役割については、これまで検討されたことがなかった。その結果、APの特異的マーカーであるLC3をGFPにて標識して恒常的に発現させる変異マウスを用いて骨組織を顎・顔面・口腔組織を観察したところ、頭蓋骨骨芽細胞領域においてLC3-GFPシグナルの集積を認めることが明らかとなった。in vitroにおいてオートファジーの発現について検討したところ、骨芽細胞ではAPが生じており、分化とともにAPおよび、ERストレス応答が亢進することが明らかとなった。また、低酸素刺激下でAPおよび、ERストレス応答が促進することが分かった。また、オートファジーのノックアウトマウスであるATG5のノックアウトマウスにおいて骨の一部に形成不全が生じることを見出した。これらの結果より、非常に高いストレス環境化にあると考えられる骨基質産生時の骨芽細胞の恒常性維持に、APやERストレス応答が関与していることが示唆された。これらの成果をもとに現在、論文投稿の準備を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Roles of heparan sulfate sulfation in dentinogenesis2012

    • 著者名/発表者名
      Hayano S, Kurosaka H, Yanagita T, Kalus I, Milz F, Ishihara Y, Islam MN, Kawanabe N, Saito M, Kamioka H, Adachi T, Dierks T, Yamashiro T
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 287(15) ページ: 12217-29

    • 査読あり
  • [学会発表] 骨芽細胞の石灰化が進むにつれ、オートファジーとERストレスマーカーは上昇する2011

    • 著者名/発表者名
      中村政裕, 柳田剛志, 山城隆
    • 学会等名
      第53回日本歯科基礎医学会学術大会ならびに総会
    • 発表場所
      岐阜市
    • 年月日
      2011-10-01

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi