研究課題/領域番号 |
21390551
|
研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
小林 泰浩 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (20264252)
|
研究分担者 |
高橋 直之 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90119222)
平賀 徹 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (70322170)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90302893)
溝口 利英 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90329475)
|
キーワード | 骨代謝回転 / 加齢 / Wnt / 骨吸収 / 骨形成 / 歯槽骨 / コンディショナルノックアウト |
研究概要 |
1.加齢に伴うWnt5aの発現変化の解析:1週齢、4週齢、8週齢、16週齢の野生型マウスの骨よりRANを抽出し,Wnt5a mRNAの発現量を解析した。Wnt5a mRNAの発現は、8週ならびに16週齢で顕著に低下した。一方、血清中のアルカリホスファターゼ活性は、4週齢から低下した。 2.OPG遺伝子欠損かつWnt5a遺伝子ヘテロ欠損マウスの骨代謝回転の解析:骨代謝回転におけるWnt5a遺伝子の関与を明確にするために、高骨代謝回転を呈するOPG欠損マウスにWnt5aヘテロ欠損を導入したマウス(OPG-/-:Wnt5a+/-)を作製した。OPG-/-と比較して、OPG-/-:Wnt5a+/-の血中アルカリホスファターゼ活性および骨吸収マーカー量は、変化しなかった。この結果から、OPG欠損ではなく、エストロゲン欠乏などの高骨代謝回転マウスモデルを用いる必要がある。 3.Wnt5a floxマウスの作製:Wnt5a遺伝子を全身で欠損したマウスは、胎生致死である。そこで、骨芽細胞あるいは破骨細胞でWnt5a遺伝子を欠損したコンディショナルノックアウトマウスを作製するため、Wnt5a floxマウスの作製を行った。Wnt5a変異遺伝子を導入したES細胞を杯盤胞に移植し、仮親の子宮に移植した。仮親からF1マウスを得た。F1マウスのキメラ率は、高いもので80%以上であった。現在、変異遺伝子が次の世代に伝播されるかを確認している。
|