研究課題/領域番号 |
21390561
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
眞木 吉信 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (80125012)
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研究分担者 |
杉原 直樹 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00246349)
石井 拓男 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20097546)
岡田 眞人 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50276987)
平田 創一郎 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90433929)
石田 瞭 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00327933)
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キーワード | 一般高齢者 / 特定高齢者 / 要支援高齢者 / 要介護高齢者 / 口腔環境 / 口腔機能 / 実態調査 / 地域支援事業 |
研究概要 |
本年度(研究初年度)の研究目的は自立および要介護老年者の口腔環境と機能に関する口腔保健状態の実態調査を行い、ベースラインデータを取得することであった。実際には、千葉市内の老人介護施設のデイケアに参加する要支援および要介護高齢者38名と、千葉県鴨川市において地域支援事業の一環として実施された、在宅の一般および特定高齢者24名を対象として、口腔内状態、口腔衛生状況および口腔機能の実態把握を実施した。 この結果、自立度別に最も顕著な差が見られたのは口腔機能調査項目の中のオーラルデイアドコキネシスであり、在宅の一般高齢者および機能低下予備軍といわれる特定高齢者のグループに比べ、要支援・要介護高齢者からなるデイケアグループの機能低下は著しく、両者の間には統計学的に有意な差が認められた。反復唾液嚥下テスト(RSST)とフードテストに関しては、一般、特定、要支援、要介護の順に機能の低下状況は認められたが、統計学的な有意差を認めるほどではなかった。さらに、現在歯数やDMFに代表される口腔内状態および舌苔付着など口腔衛生状態についても、一般、特定、要支援、要介護の順に悪化している状況は認められたが、統計学的な有意差を認めるほどではなかった。この中で、口腔環境をあらわす唾液分泌量に関しては、在宅の一般および特定高齢者グループが、デイケアグループに比較して明らかに高い値を示した(p<0.05)。 来年度以降は、口腔機能ならびに口腔環境を改善するためのトレーニングプログラムを作成し、介入前後のデータ分析を実施していく予定である。
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