研究課題/領域番号 |
21390561
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
眞木 吉信 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (80125012)
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研究分担者 |
杉原 直樹 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (00246349)
石田 瞭 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (00327933)
石井 拓男 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20097546)
岡田 眞人 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50276987)
平田 創一郎 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90433929)
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キーワード | 特定高齢者 / 要介護高齢者 / 口腔機能 / 向上プログラム / アセスメント / 口腔環境 / 介護保険 / 地域支援事業 |
研究概要 |
老年者を対象とした口腔保健ケアは、器質的環境改善ケアと機能的ケアの2つに大きく分けることができる。器質的環境改善ケアの効果については、誤嚥性肺炎の予防や口腔内細菌数の減少など実証的な報告が見られる。しかしながら、口腔機能の向上を目的としたプログラムの導入については、平成18年度から始まった介護予防の一項目として導入はされたが、この効果を実証する客観的な調査・報告の数は少ない。平成23年度は、要介護老年者ならびに自立老年者を対象として、機能的な口腔保健ケアの異なる介入研究を行い、ベースラインデータと比較・評価をし、要介護および特定老年者に対する効果的な口腔保健ケアのプログラムを検討した。また、自立老年者の中で介護予防事業の対象となる特定高齢者に対する口腔機能の向上トレーニングの介入効果を評価して、適切な介護予防のトレーニングプログラムと実施間隔を検討した。現在、特定高齢者と要介護高齢者の口腔環境と口腔機能およびその他の調査項目を指標化し、個別のニーズに応じた介入対象者の分類を実施している。調査項目の指標としては、(1)口腔環境評価、(2)咀嚼能力評価、(3)嚥下能力評価、(4)運動機能評価、(5)日常生活行動評価の5項目を設定している。 また、高齢者の口腔機能の評価法として、個別の聞き取り調査を主とする「MASA」を用いた機能評価の比較も行った。本年度は昨年度までに実施した特定高齢者および要介護高齢者のプログラムの検討を行うとともに、これらのデータの分析結果を国際学会で報告するとともに、得られたエビデンスの学術論文化を図りたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
このテーマに関する研究は、平成19年度から開始したものであり、その成果は毎年老年歯科医学会および口腔衛生学会で報告しているので、口腔機能の評価方法の改良と改善・向上プログラムの構築を残すのみである。
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今後の研究の推進方策 |
特定高齢者と要介護高齢者の口腔環境と口腔機能およびその他の調査項目を5つの分野で指標化し、個別のニーズに応じた分類を考えている。さらに、高齢者の口腔機能の評価方法の比較検討と改善・向上プログラムの介入効果の判定を実施し最終報告としたい。
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