研究課題/領域番号 |
21390568
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
沓脱 小枝子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50513785)
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研究分担者 |
辻野 久美子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60269157)
TURALE SUSAN 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30420516)
村上 京子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10294662)
飯野 英親 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (20284276)
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キーワード | 遺伝的疾患 / 看護実践能力 / e-ラーニング / ネットワーク |
研究概要 |
遺伝学の進歩に伴い発展する遺伝医療の中で、看護職には従来よりさらに専門的な遺伝の知識や技術が求められつつある。しかし看護基礎教育において、遺伝について学ぶ機会は少ない。本プロジェクトは、臨床現場に勤務する看護職者を対象に学習会、e-ラーニング教材等を提供し、遺伝看護実践能力向上を目指すものである。また、臨床現場で遺伝的疾患をもつクライエントに関わる看護職者間でのネットワークを構築することで、遺伝看護に関する情報共有を促すことを目指している。 平成23年度の成果の1つとして、稀少遺伝性疾患に関する調査が挙げられる。平成23年度は稀少遺伝性疾患の1つである低フォスファターゼ症の子どもをもつ家族に対する調査を実施した。稀少な疾患であり、本疾患に対する看護が未だ確立されていない現状にあるが、調査の内容を分析することで、今後本疾患に対する看護として新たな知見が得られると考えている。本調査の結果は、本プロジェクトで実施予定の看護職者を対象とした学習会や、e-ラーニング教材の内容に反映させていく。また、昨年度までに調査を行ったプラダーウイリ」症候群についての研究成果を日本遺伝看護学会および山口医学会の学術大会において発表した。 もう1つの成果として、遺伝看護国際シンポジウムの開催がある。シンポジウムには遺伝看護について国際的な視点を取り入れる目的で、オーストラリアのDeakin大学教授のMegar Jane-Johnstone先生を招聰した。Jobllstone教授は倫理の専門家であり、遺伝看護実践における倫理的な内容についての講演をいただいた。shinpoji Umuha 2011年10月15日に山口大学医学部の総合研究棟で開催した。看護職者、学生等多数の参加が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床現場で勤務する看護職者のネットワーク形成が進んでいない現状にある。理由として、学習会の開催が進んでいないことと、これまでに行ったシンポジウム開催時の広報が有効にできていない点が考えられる。また、他の勉強会等と日時が重なり参加者が得られなかった場合もあるため、今後学習会を開催する時には、対象としている看護職者が参加しやすい日時を検討する。
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今後の研究の推進方策 |
看護職者とのネットワーク形成を進めるため、学習会を定期的に開催する。学習会には看護職者が参加しやすい内容のテーマとし、その場で参加者の交流が図れるようにする。 これまでに作成したE-ラーニング教材を有効に活用できるように、webページのメンテナンスを委託し、行う。
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