研究課題/領域番号 |
21390574
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
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研究分担者 |
佐居 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10297070)
平林 優子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (50228813)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 看護教育学 / 看護実践能力 / 看護学士 / 新人看護師 |
研究概要 |
看護系大学卒業者の約8割強(2011)が医療専門職者としての第一歩を病院への就職で開始している。看護系大学の新卒者を採用する病院の新人研修担当者を対象として、これまでの当該研究で明らかになった臨床看護実践能力の構成要素について、各実践能力・資質への期待度、現状、重要度の認識を明らかにすることを目的として質問紙調査を実施した。470の病院に配布し、539人から回答を得た(回収率57.3%)。新卒看護師の能力について60%以上の研修担当者が、「かなり」または「きわめて」重要であると回答した項目は、《人間関係を築く力》に含まれる〈適切な言葉遣いができる〉、〈適切な態度・マナーで振舞える〉、〈先輩看護師に相談することができる〉、〈先輩看護師に必要な助けを求め、得ることができる〉であった。これらの能力については、全体の40%以上の看護師が「かなり」または「とても」よくできてほしいという高い期待を持っていた。新卒看護師の臨床看護実践能力の現状について、全体の半数以上が「全く」または「ほとんど」できないと認識していた項目は、〈医療者との関係構築において責任をもって意見を述べることができる〉、〈アセスメントによって退院に向けたケアができる〉、〈予定外の事態でも計画を立て直して行動できる〉、〈勤務時間の中で複数患者の優先順位を考えて動くことができる〉、〈他職種と連携して患者をケアできる〉であった。 今後は、重要度、期待度の高い能力を確実に育成するカリキュラム、また、低いとされる能力・資質を開発する力を育成するプログラムの開発が課題である。これと並行して、英国の登録前教育課程や米国の大学ヘルスシステムコンソーシアムなどの取組みをモデルとした現実的な対応を検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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