研究課題/領域番号 |
21390575
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
田代 順子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (30134175)
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研究分担者 |
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
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キーワード | 省察的実践 / 看護実践力 / ウェブ基盤学習 / リフレクティブ・ジャーナル / 記述力 / 分析力 / 自己意識 / プロフェッショナル |
研究概要 |
【今年度の研究目的・目標】は、大学院修士課程院生等の実習において、前年度試作した「Web基盤の実践学習支援プログラム」を試用してもらい、リフレクティブな実践学習の点から、試用した院生と教員からの評価することであった。さらに、最終年度として、今後、海外を含め遠隔地での学習の場が広がる状況の中、看護プロフェッショナルとしてのさらなる看護実践力強化の方向性を見出すことであった。 【結果】博士課程の海外での研修者1名を含め、海外での研究・演習2名、および日本国内の遠隔地での実習で、Web基盤学習支援プログラムを試用し、7名の院生と教員から面接調査により評価してもらった。院生の評価は、遠隔地での実習や研究活動では、1)実習あるいは情報収集の記録、2)振り返りができ、3)次の実習計画が記録作成中にでき、同時に、5)指導教員に報告や質問ができるので、遠隔地での実習と指導者とのコミュニケーションの時間差がなく、適宜、6)適切な助言があり、現地での活動での不安が軽減されたと報告された。さらに、試用した院生からは、院生間のコミュニケーションも可能になると、さらに、遠隔地での実践学習に有用であるとの要望もあった。課題は、海外において、特に、インターネットの使用環境が開発されていない国においては、ウェブへのアクセス障害や、コンピューターにトラブルが起こる等の問題が報告された。教員からの評価は、学生の遠隔地での臨地実習・研修状況の把握は適時出来るとの肯定的評価であった。しかし、現在のプログラムでは、教員のコメントがメールであり、学生の学修プロセスの電子的データとして一体化されていない課題が報告された。【今後の課題】今後、学生の実践からの学びの過程をも振り返りのできる学習支援プログラム開発が必要であり、今後の研究で引き続きウェブ基盤の学修支援プログラムを開発してゆく。
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