• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

女性生殖器系がんサバイバーのためのテーラーメイドケアの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21390585
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

飯岡 由紀子  東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (40275318)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2015-03-31
キーワードがん看護 / ランダム化比較試験 / テーラーメイドケア / がんサバイバー / 介入研究 / 女性生殖器系がん
研究実績の概要

ランダム化比較試験によるテーラーメイドケアの介入研究を行った。テーラーメイドケアは5種類の冊子と3回のセミナーから構成し、3つの研究協力施設にてデータ収集した。アウトカム指標は、医療サービスへの満足度(VAS)、QOL(FACTG、FACT-Cx、FACT-O)、自己効力感尺度、研究者が開発した対処への自信尺度を用いて、介入前、介入後、3ヵ月後に測定した。
ランダム割付では実験群35名、対照群37名となったが、症状増悪等のため実験群の4名が脱落し、最終的に実験群31名、対照群37名のデータを分析対象とした。診断名は、子宮頸がん21%、子宮体がん46%、卵巣がん33%だった。冊子は94%が全部読んだ又はほとんど読んだと回答し、非常に役立った又はまぁまぁ役立ったと全員が回答した。実験群のうち、セミナーⅠ(リンパ浮腫)には93.5%、セミナーⅡ(こころのケアと更年期症状)77.4%、セミナーⅢ(性のライフサイクルと尿や排便の悩み)74.2%が参加した。94%はセミナーが非常に有意義又はまぁまぁ有意義と回答した。介入前の全アウトカム指標で群間に有意差はなかった。2要因の分散分析にて、有意な差が示された尺度はなかった。しかし、各対象者の介入前後の差を活用し、群間の差をT検定で検討すると、FACTG(社会・家族)で有意差があった(T=3.8,P=0.001)。また、実験群内の変化をU検定で検討すると、FACTG(身体)で有意な改善があった(Z=-2.1,P=0.038)。統計的な有意差は示せなかったが、FACTG合計点、対処への自信尺度の改善が示された。
結論として、対照群と比較してテーラーメイドケアを受けた実験群は社会性や家族との関係性において有意な改善が示された。これは、セミナー開催を通して、同じ悩みを抱く者同士のつながりや医療者との関係性の強化により、生じた効果と考えられる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 女性生殖器系がんサバイバーのためのテーラーメイドケアプログラムのコンテンツ開発2014

    • 著者名/発表者名
      飯岡由紀子、小川真里子、高松潔
    • 学会等名
      女性医学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-11-01 – 2014-11-02
  • [学会発表] 更年期外来における看護カウンセリングの実際~1.医師の立場から2014

    • 著者名/発表者名
      小川真里子、飯岡由紀子、吉丸真澄、堀口文、牧田和也、高松潔
    • 学会等名
      第43回日本女性心身医学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-08-09 – 2014-08-10
  • [学会発表] 更年期外来における看護カウンセリングの実際~2.看護師の立場から2014

    • 著者名/発表者名
      飯岡由紀子、小川真里子、高松潔
    • 学会等名
      第43回日本女性心身医学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-08-09 – 2014-08-10

URL: 

公開日: 2016-06-03  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi