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2009 年度 実績報告書

子どものターミナルケア技術構築と看護師のストレス緩和プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21390592
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

戈木クレイグヒル 滋子  慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)

研究分担者 種吉 啓子  首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (80352053)
小田 心火  東邦大学, 医学部, 講師 (10299844)
キーワードターミナルケア技術 / ストレス緩和 / 小児看護学 / 看護師
研究概要

本研究の目的である,子どもへのターミナルケア技術の構築と,看護師のストレスを緩和するプログラムの開発について,初年度である今年おこなったことを以下に報告させていただく.
1)子どもに対するターミナルケア技術構築
子どものターミナルケアを多く経験したことのある看護師15名にインタビュー調査を実施した結果,現時点で以下のようなことがわかった.ターミナルケアを担う看護師は,両親や家族に対して,否定的感情を和らげるような働きかけと,なるべく家族で一緒に過ごせるための働きかけをおこなっていた.また,子どもの状態の変化を早急に察知するとともに,それによって生じる周囲の子どもの動揺を防ぐための対応にも配慮していた.このような業務は,時に看護師のストレスを高め,仕事を続けられなくなってしまう人もいた.
しかし,まだ現象のプロセスと構造を把握する段階に至っていないので,次年度もインタビュー調査と分析を続けていく予定である.また,次年度は,看護師とともに働く他職種の人へのインタビュー調査も実施したいと考えている.
2)看護師のストレスを緩和するプログラムの開発
現在,ターミナルケアに携わる医療者のストレスとサポートに関する国内外の文献検討をおこなっているが,研究蓄積が少ないことは明確である.
当初の計画では,ホスピスケアの専門家による講演をおこなう予定であったが,研究協力者であるPam Smith教授が来日されたため,英国の看護の状況と看護師の感情労働に関する講演をおこない,その後,日本側のメンバーと日英の小児がんの子どもをとりまく環境について討論した.
また,戈木クレイグヒルが英国の状況を視察し,看護師長,スタッフ看護師,小児ホスピスの看護師,小児緩和チームの看護師,卒後教育担当看護師のインタビューをおこなった.今後もSmith教授と協力し,次年度の英国視察につなげたいと考えている.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 子どもの喪失による家族の悲嘆と看護師のストレス2010

    • 著者名/発表者名
      戈木クレイグヒル, 滋子
    • 雑誌名

      小児がん看護 第5号(印刷中)

  • [雑誌論文] トータルケアと病院内教育2009

    • 著者名/発表者名
      戈木クレイグヒル, 滋子
    • 雑誌名

      インターナショナルナーシングレビュー 32巻4号

      ページ: 25-29

  • [学会発表] ターミナル期の子どもを持つ家族の状況と望まれる働きかけ2009

    • 著者名/発表者名
      戈木クレイグヒル, 滋子
    • 学会等名
      医療者対象の講演会
    • 発表場所
      宮城県立子ども病院
    • 年月日
      2009-12-09
  • [学会発表] 家族の悲嘆と看護師のストレス2009

    • 著者名/発表者名
      戈木クレイグヒル滋子
    • 学会等名
      第6回小児がん看護研修会
    • 発表場所
      国立成育医療センター
    • 年月日
      2009-08-29
  • [学会発表] 子どもの闘病とトータルケア2009

    • 著者名/発表者名
      戈木クレイグヒル, 滋子
    • 学会等名
      岡山, 山口県の医療者対象の講演会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2009-05-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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